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カナメモ(仮)

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「西方見聞録」カテゴリのアーカイブ

西方見聞録 番外編「セビージャで宗教絵画」

 

セビージャの美術館はすごい!

この土地はバロックの時代(17世紀)2人の素晴らしい画家を

輩出したからです。

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇
 

las meninas.jpg

ひとりはディエゴ・ベラスケス。

マドリーのプラド美術館所蔵の「ラス・メニーナス(女官たち)」は

見たことある方は多いはず。

プラドにはいつも通っていましたが、

いつもこの絵の前には、

日本人ツアー客のかたまりかドイツ人ツアー客のかたまりが

占拠していました……。ざんねん。

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇

もうひとりはバルトロメ・ムリーリョ。

…………

言葉になりません。

 

 

 

 

inmaculada de el escorial.jpgこれとか…(?無原罪の御宿り? マドリー:プラド美術館所蔵)

 

anunciaion.jpg

これとか…(?受胎告知?セビージャ:セビージャ美術館所蔵)

 

 

ほぅ……???

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇

 

見に行かなければいけませんよ ヾ(*´∀)

前回ご紹介のセビージャ市街からバスで南に下ること約30分。

わたしが訪ねたときは、ちょうどシエスタ(お昼休み)の真っただ中の

ひどく暑苦しい昼下がりで、

人っ子ひとり歩いていませんでした。

 

なにも太陽さんさんの中歩き回らなくても…

と思うわけですが、

このタイミングしかなかったんですね。

 

支倉常長像.jpg

なぜこんな村まで来たかというと、

ここは400年前に支倉常長の一団が

サン・フアン・バウティスタ号に乗ってやってきたのです。

グアダルキビル川のほとりには、

佐藤忠良作の「支倉常長像」がたっているのです。

イタリアのローマ郊外、メキシコのアカプルコにも

同じ像があるそうですね。

 

ここで船をおりて日本に戻らなかった船員も多く、

彼らは“ハポン”(Japón 日本の意)という姓を名乗ったそうです。

この土地は今でもハポンさんが多く、

遠―――く我われ仙台人の親戚かも…???

 

次回は番外編、セビージャの美術についてのおはなしです。

日本では「セビリア」って発音しますね。

ロッシーニの「セビリアの理髪師」やビゼーの「カルメン」の舞台となる、

アンダルシア州の中心都市です。

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇

catedral de sevilla.JPG

「後世の人たちの度肝を抜くようなバカでかい聖堂をつくってやろうぜ!」

ってんで作ったのが、こちらのカテドラル。

capilla decatedral de sevilla.jpg

中には、大航海時代に南米から持ってきた金を使った祭壇が。

rio guadalquivir.jpg

グアダルキビル川。

我らが支倉常長は、この川の河口の町サン・ルーカル・デ・バラメダから

セビージャに登っていきました。

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇

 

次回は支倉常長が行きついたセビージャ南部の村、

コリア・デル・リオをご紹介します。

今年11月、日本・スペイン・シンポジウムが仙台で開催されることが発表されましたね。

ということで、引き続き西方見聞録です。

今回は、私のいたマラガ県内のロンダRondaという町をご紹介します。

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇

mapa-spain[1].jpg

マラガから車で1時間ちょっと。お隣カディス県との県境。

ここも例のごとく歴史は深く、紀元前にケルト人が興した町だそうです。

同じアンダルシアなので当然ですが、

その後支配はフェニキア人、ローマ帝国、西ゴート王国、イスラム帝国と変わっていきますが、

15世紀終わりにはフェルナンド2世Fernando?とイサベルIsabelの両カトリック王によって

スペインが統一されたので、

ここからロンダもスペイン王国となります。

 

ここ。

実は現在の闘牛のスタイルが確立された土地で、

18世紀に現れたフランシスコ・ロメロFrancisco Romeroのお陰で、今の闘牛があるそうです。

騎馬闘牛中に落馬した貴族を、帽子一つ使って救ったのが起こりだとか。

その後、このロメロ氏と息子のペドロ・ロメロPedro Romero、

孫のフアン・ロメロJuan Romeroの両氏によって

スペイン全土に広がっていったらしいです。

動物愛護の観点から、スペイン国内からも非難されることのある闘牛。

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、

闘牛で使ったあの牛はその後、闘牛場の前にあるレストランで煮込みにされてお客に振る舞われます。

 lrg_10429663[1].jpg

そしてロンダといえば、この絶景。

小さい町ながら、歩きまわれば1日では足りないくらい、魅力盛りだくさんです。

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇

 

大好きロンダ。スペインに行くことがあれば、絶対に立ち寄ってみてください。

1年半くらい前まで、スペインに住んでいました。

ので、

今日から、マルコ・ポーロに対抗して、「西方見聞録」を綴ってみようと思います。

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇

 

 

まずは、私の第2の故郷、【マラガ】のおはなしです。

 

DSC03889.JPG

 

 

紀元前の昔、フェニキア人がやって来て、“Malaka マラカ”という町を築きました。

それが今のMálaga マラガなのですね。

イベリア半島の南の港町なので、それはもう、

フェニキアの方々とか、イスラムの方々とか、ローマの方々とか、

目まぐるしく統治する方が変わられて、大変だったのです。

 

 

…というような歴史は、わたしもまだ深めていないので、今あまりお話できないのですが、

とりあえず町の特色を記してみます。

 

***パブロ・ピカソの生まれ故郷***

なにを隠そう、かの有名なキュビズムの画家・ピカソは、マラガ出身なんです。

子供のころしかいなかったけど…。

おかげさまで2003年だったかには、町の中心に「ピカソ美術館」ができました。

 

***ちなみに、俳優のアントニオ・バンデラスはマラガ県の出***

あの渋くて格好のよいおっちゃん、アントニオ・バンデラスは、

マラガ県のマルベージャ出身で、

毎年5月くらいにマラガで開催される映画祭には必ず出席しているとか。

スペイン語でしゃべると、訛り出します。

 

***「マラガ・ドゥルセ」の産地***

デザートワインのような、こってりあまーいワインがあるのです。

「マラガ・ドゥルセ」といって、

ロシアの女帝・エカテリーナ2世(だったと思う…)は、

これをわざわざマラガからお取り寄せをしていたとか…。

飲み口がいいので、油断するとベロンベロンに酔っ払って、

大変な目にあうことがあります。

要注意。

 

◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇・*・◇

 

 

すみません。長くなりそうなので、マラガの続きはまた次回に持ち越します。

 

***おまけ***

【本日のスペ語】

¡Dame una caña, por favor! (ダメ ウナ カーニャ、ポル ファボール)

これをバルの店員さんに言えば、ビールを注文できます。

スペインにご旅行の際は、ぜひ覚えていってみてください。

この記事を書いた人

針生奏子(ハリウコミュニケーションズ株式会社)

とうとう社会人3年目に突入。毎日あたふたしながら、やっぱり日々勉強中です。

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