前回ご紹介のセビージャ市街からバスで南に下ること約30分。
わたしが訪ねたときは、ちょうどシエスタ(お昼休み)の真っただ中の
ひどく暑苦しい昼下がりで、
人っ子ひとり歩いていませんでした。
なにも太陽さんさんの中歩き回らなくても…
と思うわけですが、
このタイミングしかなかったんですね。

なぜこんな村まで来たかというと、
ここは400年前に支倉常長の一団が
サン・フアン・バウティスタ号に乗ってやってきたのです。
グアダルキビル川のほとりには、
佐藤忠良作の「支倉常長像」がたっているのです。
イタリアのローマ郊外、メキシコのアカプルコにも
同じ像があるそうですね。
ここで船をおりて日本に戻らなかった船員も多く、
彼らは“ハポン”(Japón 日本の意)という姓を名乗ったそうです。
この土地は今でもハポンさんが多く、
遠―――く我われ仙台人の親戚かも…???
次回は番外編、セビージャの美術についてのおはなしです。