小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

扇とFan

唐突ですが、
「換気扇」は英語で「Ventilation fan」
と訳されます。

Ventilation」は「換気」の事ですので、
当然に「扇」=「Fan」なのですが、
なんだか、イメージ的に、「Fan」というと、
回転しているモノのような感じがしませんか?

「扇風機」にしても「換気扇」にしても、
回転して風を起こしているキカイの名前なので、
「扇」を「せん」と音読みした時点で、
そのようなイメージが。

でも、「扇(おうぎ)」や「扇子(せんす)」は、
上下もしくは左右に、横運動させますが、
回転するイメージはありません。

してみると、どこで、回転して風を起こすモノにも
「扇」の文字が使われるようになったのかなぁ、
と言うのが、今回のギモンです。

調べてみると、最初中国から、伝わった時点では、
鳥の羽等を利用した、比較的大型のものを「扇」と呼んでいたようです。

「おうぎ」の読みは「あおぐ」が変化したものだそうです。

これが小型化したものが「扇子」で、
こちらは、折り畳みの機能と共に日本で発明され、
中国へも「扇子」の表記と共に逆輸入されたもよう。

結果、日本でも中国でも、大雑把には、
扇(おうぎ)・・・・大型の団扇(うちわ)
団扇(うちわ)・・・小型のもの
扇子(せんす)・・・小型で折り畳みができるもの
という呼び分けになったようです。

つまり、風を起こす道具は、皆「扇」なわけですが、
回転するイメージは、この時点では、当然ありません。

これが、回るようになったのは、
「唐箕(とうみ)」の発明によるものの様です。

「唐箕」とは、お米の収穫後、もみ殻を臼などで外し、
その後、風の力で、もみ殻を吹き飛ばして、
玄米を選別する機械です。

内部に4枚の羽がついていて、手動でハンドルを回し、
風を起こして、もみ殻を飛ばす仕組みですね。
この機械、中国で発明され「風扇車」と呼ばれました。

「回転」の部分は「車」なのですね。
これなら意味が分かります。

その後、「車」の部分が略されて、
風を起こすモノは、回転してもしなくても、
皆、「扇」の文字に代表させてしまったんですね。

英語の「Fan」の和訳を辞書で調べると、
「扇、扇子、団扇、扇風機、送風機、ファン」
と出ていました。

英語でも、風を起こすモノは皆、「Fan」で、
回転するかしないかは、関係ないようで。

IMG_7053.JPG

20年位使っている、自前の扇子です。
関東では桜も咲いて、
もう少しすれば、また、この扇子が活躍する季節に。
早く、あったかくならないかなぁ。

この記事を書いた人

斉藤 一則

斉藤 一則(株式会社マイザ)

事業企画担当。
遊休地や低利用建物の効率化提案から賃貸管理・リフォームサポートまで、建築・不動産関係が専門。
旅行好き。

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