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小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

東京ドームは28,861畳敷

平昌オリンピック、日本代表の選手の方々の活躍に
一喜一憂する2週間。

昨日は、女子パシュートが「金」を取って、
金3・銀5・銅3の11個のメダル獲得。
メダル数だけを見れば、参加国の中で8番目で、
冬のオリンピックとしては過去最高の数。

ガンバレ!ニッポン!

「そう言えば、
平昌オリンピックの開会式・閉会式が行われる会場って、
どれくらいの広さがあるのかな?」
「東京ドームより大きいの?」
「って言うか、よく『東京ドーム○個分』って言うけど、
そもそも、東京ドームのサイズって、どれくらいなんだ?」

的な流れで、「東京ドームの広さ」が、気になった件。

調べれば、すぐにわかる事ではありましたが、
東京ドームの建築面積は、46,755㎡あるそうで、
坪に直すと約14,143坪。(1㎡≒0.3025坪で換算)
畳で言うと、表題の28,861畳敷。(1畳≒1.62㎡で換算)
A4サイズの用紙で749,639枚分。(A4版=210×297として換算)

平昌のメインスタジアムの敷地面積は、55,600㎡だそうで、
東京ドームでいうと、1.18個分。

グラウンド部分だけで見ると、
東京ドーム・・・13,000㎡
平昌メインスタジアム・・・7,900㎡
で、東京ドームの方が広いです。

収容人員も、
東京ドーム・・・最大55,000人
平昌メインスタジアム・・・35,000人
で、東京ドームの方が多いですね。

そもそも、何故「東京ドーム」が単位的に使われるかと言えば、
「みんなが知っていて、大きくて、人がたくさん入る場所なので、
 多くの人がイメージしやすいから。」
なのだと思いますが、関東圏以外の人の場合だと、
果たしてどこまでイメージできるものやら。

福岡ならきっと「福岡ドーム」換算になると思われますし、
大阪なら「甲子園球場」換算になるんでしょうね。
仙台なら「楽天生命パーク宮城」?(この名前、なじめないんですけどね)

この「東京ドーム」=「46,755㎡」というのが、
東京ドームを広さの比較単位とする時の基準なのですが、
でも、アレ?ちょっと待て。

考えてみると、野球の球場って、
どこでもだいたい一緒じゃないと、試合できないですよね?

そこで、グラウンドの面積を比較して見ると、
東京ドーム・・・13,000㎡
甲子園球場・・・13,000㎡
福岡ドーム・・・13,500㎡
パーク宮城・・・12,800㎡
なので、どこも似たようなサイズ。
ちなみに、ユアテックスタジアムのグラウンド面積は≒11,000㎡。

って、事は、平昌のメインスタジアムのグラウンドは、
ユアスタよりも3割ぐらい小さくて、
一般の野球場のグラウンドの6割ぐらいの広さってことになります。

結構、小さい、というか、こじんまりした
イメージになっちゃいますね。

じゃぁ、「46,755㎡」って、どこまでなのかと言うと、
ドーム球場の場合、客席や付帯施設も含めて、一つの建物なので、
その全体の建築面積(空から全体を見下ろした時に、平面的に建物が占める面積)
が、「46,755㎡」ということ。

屋根のない、甲子園球場やパーク宮城だと、
この「建築面積」というくくりでの比較が難しくなりますし、
パーク宮城の場合、運動公園敷地内の中なので、
球場単体としての敷地面積を比較するのもあまり意味がないですね。

Wikiにでているパーク宮城以外の建築面積を比較すると、
福岡ドーム・・・≒70,000㎡
東京ドーム・・・46,755㎡
甲子園球場・・・≒38,500㎡
ユアスタ・・・・16,697㎡
となっていて、福岡ドームはとてもデカイし、
ユアスタ、ちっさ!となって、
広さのイメージがつきにくくなっちゃいます。

してみると結局、
あの卵型のドーム1個が≒47,000㎡っていうのが、
割とイメージしやすいのかもしれませんね。


ところで、
私が子供の頃は、当然「東京ドーム」はなかったので、
あっても「後楽園球場」単位だったのかもしれませんが、
私自身が印象に残っているのは、
「霞が関ビル」の方。

1968年、日本初の超高層ビルとして建設された「霞が関ビル」は、
高さ147mの36階建て。約80万㎥の容積。
新宿の超高層ビル街などできる前ですから、
とにかく大きな建物の象徴でした。

もちろん、東京タワー(333m)はすでにありましたけど、
ものの例えは、「霞が関ビル」の方が多かったような記憶が。

子供向けの情報の出し方だったのかもしれませんが、
とにかく大きなものは、なんでもかんでも「霞が関ビル」換算で、

・「霞が関ビル」はジャンボジェットを縦に2機分の高さ
・琵琶湖の水の量は「霞が関ビル」で34,375杯分
・地球から月までの距離は、「霞が関ビル」を縦に261万5千個も積んだ距離

みたいな、カンジで。

イメージしやすいんだか、結局わからないんだか。

そう言えば、15年位前になりますが、
「新しい単位」というサブカルな本が発刊されて、
もちろん、私は買ったんですが、
要するに、数値化しにくいものを、
新しい単位を決めて表現しようという企画本。

例えば、
「恥ずかしさ」の単位:「mc(ムギチャ)」
基準:他人に麦茶の入れ物を見られた時の「恥ずかしさ」=1mc
として、
・街頭で配っているティッシュをもらえなかった恥ずかしかしさ=9mc
・友達の部屋に貼ってあった「自己目標」を見てしまった恥ずかしさ=27mc
等と表現するというものです。

他にも
「せこさ」の単位:「Kr(カラシ)」
基準:納豆についている小さなカラシを保存してしまう「せこさ」=1Kr
「気まずさ」の単位:「Pz(ピッツァ)」
基準:皆でピザを食べているときに、最後に1枚残っているときの「気まずさ」=1Pz
等々。


この流れで想像を働かせると、
「理解度」の単位:「Td(東京ドーム)」
基準:巨大なものを「東京ドームの〇個分」で説明され、
  「へぇ~、すごいねぇ」などと、イメージできてないわけではないのだが
   正確にはわかっていない「理解度」=1Td

なんていうのはどうでしょう?

IMG_0914.JPG

「やっぱり、日本料理っていうのは、
器や盛り付けで味が変わるよね!」

「そりゃそうだよ。」⇒3Td

ここまで、書いてナニですが、
本日は2月22日の「ニャンニャンニャン」で「ネコの日」。

ネコのネタにしておけば、アクセス増えたのかニャ~。

この記事を書いた人

斉藤 一則

斉藤 一則(株式会社マイザ)

事業企画担当。
遊休地や低利用建物の効率化提案から賃貸管理・リフォームサポートまで、建築・不動産関係が専門。
旅行好き。

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