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ちょっと知りたい不動産の一口知識

借地権や立退き問題、分譲マンションの建替、大規模修繕から再開発まで、何でもお困り事や疑問にお答えします。

土地の価格のあれこれ

自分が所有し住んでいる土地や、貸している土地の現在の評価を知りたいと思うことは多々あると思います。「自宅を売却したら、いくらぐらいで売れるのかナー」とか、「借地権の評価はどのくらいなのだろうか」とか・・・。土地の評価はどのようにして決まっているのでしょうか。一般的には「このくらいの値段で売りたい」「その値段なら買いましょう」ということで売買は成立するのですが、この価格を市場価格といいます。が、その他にも評価方法はあるのです。所有者が死亡し、所有者が持っていた資産(金融資産や不動産等)は相続税評価の対象になるわけですが、この時の土地の相続税評価に使われる数値が路線価価格と言われるものです。路線価という名の通り、一般的にはその土地が面する道路に?当たりの価格と借地権評価割合が記載されています。路線価のない郊外の土地の評価は固定資産評価の倍率評価を採用しますし、道路に面さない袋地の土地でも評価方法は決められています。この路線価評価額は、市場価格(毎年調査し発表される標準地価等)の80%を目途として定められることになっています。しかし現在のような経済の不況時には、概ね路線価価格が市場取引価格となる割合が多く、市場価格は大幅に右下がりの変動をきたすことになります。そのため、不況時には物納するケースが増えることになる訳ですね。もう一つの土地の評価方法は、不動産を所有している人に課税される固定資産税評価です。固定資産税評価額は概ね市場価格の60%と言われていますが、郊外の土地などはそれより低い数値が採用されているようです。また、住宅が建っている土地と未利用地(青空駐車場など)の土地では、支払う固定資産税や相続税に大幅な開きがでますがでますが、それは減税の特例が採用されているためです。自分の所有する不動産がどれくらいの評価になっているのかを時々調べてみるのも大切なことですね。

路線価1.jpgのサムネール画像

【弊社の事務所のあるマンションの路線価評価図】

路線価価格の後ろに付いているアルファベット(A?G等)は、借地権の本体価格に対する権利の割合を記載しているものです。Aが90%で、東京新宿のタカノフルーツパーラー付近の借地権評価です。殆ど所有権に近い評価ですね。東京の一般的な住宅地の評価はC(70%)が多く、仙台ではE(50%)評価以下が多いようです。

この記事を書いた人

松本 真明

松本 真明(株式会社マイザ)

再開発プランナー第100068号
土地&建物オーナー資産活用スペシャリスト
西友南仙台店定期借地事業、柏木分譲マンション等価交換事業

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