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プロジェクトエンジニアを僭称(?)中

仙台大観音のナゾ その8 「大仏襲来」(後篇)

西暦2015年1月17日 字中山東 アレクサンダータケダ夫妻と共に

仙台の守護神「仙台大観音像」の中枢にたどり着いた一向。その「背骨」には、108体の小型観音が即応弾として装填されており、仙台市民のリア充の幸福と、来るべき決戦に備え(供え)られているのでした。

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良く見ると、108体の台座には個別にお布施投入口が装備されており、自分の好みの観音にお金で投票できるというシステムに見受けられます。こ、これは21世紀初頭に猛威をふるったアイドルオタク集金システム「AK47」(だっけ?)。

既に20世紀に予言されていたとは・・・。

そして集金システムを軽く一瞥すると、ある一体の前で意を決したのでした。

「では始めるとしよう」

「・・・なに?」

「究極奥義『仙台大観音リア充の法』・・・!」

「!!」

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仙台大観音の呪い1921227_541646672617206_8264696558548233307_o.jpg

ぬおおおおお!

カッ!

2015-06-21 22.45.39.jpg

「はあ、はあ、皆が幸せになる呪いを再びかけた。これで1週間は持つはず・・・。」

「意外に短いな。」

「しかし精根尽き果てた。では降りるとしよう!」

地上に向かって降りる一行。

途中には、この施設が作られた理由が書かれたロゼッタパネルが設置されています。

お経P1070147 (縮小版) (1280x960).jpg

「読める・・・、読めるぞ・・・!

呪文のようにしか見えないお経や仏教用語や難しい漢字満載よりも、英語の方が理解できるという皮肉。しかしここは、建造当時よりは自分の英語力が上がっていることを素直に喜ぶとしよう。全部大文字で読みにくいですが。

そう、この仙台大観音像。

無駄に英語案内が充実しているのです。

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これは好事家の外国人の友人が来仙の際には、良い案内先が見つかったというもの。もっとも、全世界に無用な誤解を拡散してしまう恐れがありますが。

観音P1070073レタッチ.jpg

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そして地上に降りた一行は、仙台大観音の地下に埋められたタイムカプセルを確認。

12個のタイムカプセルを10年ごとに一つずつ開け、再びその時代の品々を埋めてローテーションするこの計画。そう、仙台大観音の重要な機能の一つには、核戦争により人類文明が失われようとするとき、その人類の英知を大切に護り、継承することという重要な役割があったのです。

中小企業白書とファミコンを未来人のために残した、20世紀人たちのかけ・・・。

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観音P1070062レタッチ.jpg

しかもドラクエ2とドラクエ4はあるのにドラクエ3がない

前世紀に考古学者を志した私の推理では、ドラクエ3は神タイトル

おそらく当時の子供たちが現世の幸せに抗うことができず、流石にドラクエ3をタイムカプセルに入れるのはもったいな・・・躊躇されたに違いない、などと、当時まさに少年であったカサマは考古学的に推理するのでした。

2012年にふたたび埋められた21世紀初頭の知恵と技術

おそらく時期的に震災関係のものもあると思いますが、次に開けられるのは120年後の2132年。

そのころにそもそも大観音があるかは別として、発掘した22世紀人たちはこの震災をどのように記録し、その復興のプロセスをどう評価しているのか大いに気になるところです。

まあ、たぶん歴史の教科書に「2011年には日本東海岸で巨大津波が発生し、のちの世界大戦の遠因となった」と1行ぐらいで説明され、我々の悪戦苦闘の物語(サーガ)は省略されると思いますが。

などとおセンチになったところで立ち去ろうとするとき、ふと目の前のほとんど廃墟の商業施設が目に留まりました。

恐る恐る侵入するカサマ。

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そこで見た観音模型。

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こ、これは観音諸元表・・・!

観音諸元表P1070162 (2).JPG

  • ウェストサイズは約51mで横綱曙関の約30倍
  • 足の長さは約35mで一歩で30m歩行可能
  • 足の大きさは約15.3mでジャイアント馬場の40倍
  • 顔の長さは約10mで奈良の大仏の2倍
  • 目の長さは2mで人間の肉眼の250倍の集光能
  • 手の長さは約20mで奈良の大仏の約8倍
  • 掌の大きさは長さ8.8m 幅4.6m 畳24枚

「くっくっく・・・ははは・・・はーっはっはっはッ!」

そうか、そうだったのか・・・。

やはり歩行機能が実装されていた。

そして仙台大観音は目からビームを発し、仙台を守護するという怪情報・・・。

これは太古の20世紀人たちが「250倍の集光能力」を拡大解釈したもの・・・!

都市伝説はこの石版から来ていたのか・・・!

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こうして20世紀の隠された歴史を発掘し、その謎解きに満足しつつ、カサマはクールに観音を去るのでした。

この記事を書いた人

笠間 建

笠間建 (コミューナ・トランスレーション・デザイン有限責任事業組合)

事業連携担当。
プロジェクトエンジニアを僭称(?)中。PEは本来は工場オペレーション用語ですが、調査分析・事業企画・計画・実行など、プロジェクト全般を広義に「エンジニアリング」してきたキャリアパスで、他に良い表現が見つからないので。2008年9月から2010年8月まで、社会人学生として東京で貧乏大学院生生活を送っていましたが、2010年9月に無事修了して仙台に戻ってきました。
趣味は自転車、旅行、写真。

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