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プロジェクトエンジニアを僭称(?)中

光のページェントのナゾ 「プロメテウスの火」その2

のページェントで使用される電力を相殺するため、ごく個人的に自宅の電力消費量を抑制する趣味的節電プロジェクト、通称「プロメテウス計画」を発動したカサマ。

サンタカーDSC_6335.JPG
フラッグP1090102s.jpg
普通のマンションなのにオール電化を目指し、風呂のお湯以外は全て電気化してしまい、かつて女川原発のイベントで科学御兄さんのボランティアをして子供たちに原子力の素晴らしさを伝道してきた輝かしい過去を持つカサマとしては、「外部交流電源を(なるべく)使わない生活を目指す」というのは、まさに自分の半生を否定するほど、大きな意思決定なのです。
しかし、時は21世紀。
では一体どんなエネルギー源が?
原子炉か?
対消滅炉か?
縮退炉か?
はたまた波動エンジンか?
波動エンジン.jpgのサムネール画像
さんざん悩んだ末に、11月にカサマが自宅マンション「王の丘」に導入した、自宅内の代替エネルギーはこれ。
プロメテウスP1010468.JPG
灯油ストーブ 
諸元
燃料:灯油
暖房出力:2.25kW
寸法:551 x 388 x 405
重量:8.5kg
消費電力:点火時のみ必要(単2電池4本、マッチ点火可能)
点火時以外は電池電源を使う必要がなく、しかも最悪の場合チャッカマで点火可能です。再び今度は慶長大地震・大津波級の災害に襲われて全交流電源喪失しても、暖を取るだけでなく給湯も可能であり、その安全性と多機能性は沸騰水型原子炉(BWR)Mark1をはるかに上回ります。
素晴らしい
あの震災を経験したセンダイジン達が殺到し、今となってはヨドバシカメラ仙台店などでは品薄で買えなくなってしまった15%出力調整機能付き灯油ストーブ。
驚くべきは、そのマルチロール性でした。
(1)暖房
5.5畳の中途半端なダイニングキッチンならまったくOK!むしろ温度調整が限定的で、部屋は暑くなるので薄着でカレシを悩殺可能。灯油の燃焼臭が、昔懐かしい前世紀の記憶を呼び起こします。
(2)加湿器
なんということでしょう。ストーブの上に水を入れたやかんを置いたら、水蒸気が出てきて加湿器になったではありませんか!冬の乾燥はお肌の天敵。灯油ストーブのモイスチャー機能は、あなたの肌を10歳若く保ちます。
ゆげP1010473s.JPG
(3)調理コンロ
フライパンやなべを置けば、そこはもうあなたのマイキッチン。ガスコンロのガス栓を回すのも億劫なほど面倒くさがりのあなたも、簡単クッキング。女子力アップに一台いかが?
卵焼きP1010649s.JPG
(4)湯たんぽ
まさに時代はYUTAMPO!給湯機能を有した石油ストーブは、ジャパンのトラディショナルな道具を復活させます。お布団に入れておけば、以外にも5時間程度は持ちます。冷え性のあなたに最適。全世界に通用するこのガジェットは、ウィスキーの瓶でも代替できます。寂しい夜をウィスキーで紛らせているアル中気味のあなた。空瓶を使って是非ともお試しください。ただし低温やけどにはご注意ください。
湯たんぽP1010728s.JPG
(5)光源
灯油ストーブの暖かい燈火が、あなたとパートナーの夜をロマンチックムードで盛り上げます。起動時に青い光が見えますが、チェレンコフ光ではないのでご安心ください。
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何故か勝手に独身女子をターゲットに置いた説明文章にしていますが、暖房、加湿器、コンロ、湯たんぽ、そしてロマンチック照明機能というスーパーマルチファンクショナルで燃焼熱を極限まで活用できるその実力は、建造中の世界最高効率を目指す新仙台火力発電所のコンバインドガスタービンに匹敵します。
いや、むしろガスタービンはロマンチックではなので、灯油ストーブの
興奮のあまりこの灯油燃焼炉に、「再び神から与えられた火」として「プロメテウス・リアクター」という全然ロマンチックではない名前を与えました。
そして迎えた電気の精算日。電気使用量削減効果は、さらに驚くべきものでした。
電気使用量
平成23年12月 130kWh (前年249kWh、前年比47.8%削減)
平成24年 1月 105kWh (前年297kWh、前年比69.8%削減)
恐るべし、「プロメテウス・リアクター」!!
あまりの効果てきめんに、小躍りしたカサマ。
化石燃料を各家庭で燃やしたおかげでエコ生活実現!
原発なんていらない!センダイ市民はみんな灯油を燃やせばいいよ
・・・。
しかし、何やら心に引っ掛かる気がします。
確かに電気の使用量は減ったが、何かの計算が間違っているのではないか?
ぼくたちはなにかこんぽんてきなまちがいをしているのではないか?
この時より調べれば調べるほど、電気なしではもはや成立しない生活を手に入れてしまった人類のの深さに、ため息をつかざるを得ない事実がいろいろと知ることになるのでした。
つづく

この記事を書いた人

笠間 建

笠間建 (コミューナ・トランスレーション・デザイン有限責任事業組合)

事業連携担当。
プロジェクトエンジニアを僭称(?)中。PEは本来は工場オペレーション用語ですが、調査分析・事業企画・計画・実行など、プロジェクト全般を広義に「エンジニアリング」してきたキャリアパスで、他に良い表現が見つからないので。2008年9月から2010年8月まで、社会人学生として東京で貧乏大学院生生活を送っていましたが、2010年9月に無事修了して仙台に戻ってきました。
趣味は自転車、旅行、写真。

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