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トキの目

ミドルサーティーンの設計者、二児の父、男として、あらゆる事象に 私(トキ)の目を通して、想ったこと、考えたことを綴っていきます。

2014年6月のアーカイブ

気付くと2月18日を最後に三ケ月間更新が滞っておりました。

梅雨の時期に入ると「なんか今日、蒸すね。」が口癖の土岐です。

去る5月30・31日に弊社 アサヒ建築設計事務所 は1泊2日の工程で

スケジュールをやりくりしながら京都研修旅行を敢行しました。

いろいろな史跡を巡りながら「これからはブログのネタに事欠かないぞ」と、本来の目的とは脇道それた心持で京都市内を巡ってまいりました。

ってな訳で京都研修旅行をシリーズ化して、皆様にお届けいたします。

第一回目は『京都御所』について

南北朝時代から明治にいたるまでの500余年にわたり、歴代天皇が居住した由緒ある禁裏であるこの施設は、

現在は宮内庁の管理下にありまして見学に際しては事前予約が必要であります。

(京都の名所は事前予約が必要なところが結構多いので、見学される際は皆さんご注意を)

以下は研修時の感想など

KIMG0039.JPG

・御所の周囲は深い堀や高い石垣もなく、高さ4m程度の塀が廻るのみでセキュリティが甘目なのは、攻め入ろうとしたものがいなかったせいか。

歴代天皇は民に慕われていたのですね。

KIMG0041.JPG

・建築様式が寝殿造り、書院造り、数寄屋造りと三大様式がひとつの場所で学べる。

我々建物の設計を生業とする者にとっては活ける教材です。

KIMG0042.JPG

・内部には入れませんでしたが蔀戸を開ければ寒いし、閉めれば真っ暗。

天井も無くて小屋組みが闇の中に消えていくような空間では決して居住性に優れていたとは言えないのではなかろうか。

KIMG0043.JPG

・蔀戸のアクセントに蝉を模った金物を配すなど、当時の平安貴族の遊び心が窺い知れる。

この他見所はたくさんある御所ですが、私が感動したのはなんといっても紫宸殿の格式の高さ、スケールの大きさでした。

さすが昭和にいたるまでの歴代の天皇の即位礼が執り行われた正殿ですね。

KIMG0044.JPG

ただ今、ブラジルではサッカーワールドカップで各国の威信をかけた戦いが繰り広げられておりますが、

平安貴族のように雅に蹴鞠に興じるのもよいのかもしれません。

この記事を書いた人

土岐 健一

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