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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2014年4月のアーカイブ

今夜は福井。
福井とくれば、職人二人。

職人二人ならではのスタートは、
和職人の親方と、ソムリエールのサオリーナ合作の山海宝箱。

1年半前、うに・松茸・モッツァレラ・オリーブ入りの驚きは
来るごとに同じ大きさの茶碗の中で進化中。

うあー、つるつるいっぱい!
650年前から続く荘園の地で、5千本の棗を育てるカイドーさんが
子供のように破顔一笑。

蓋を空け、香気溢れる湯気の先に、薄めの餡を張った茶碗蒸しが
フチまで満ちています。

テンコ盛り、って言う意味ですか?
いいえ、テンコ盛りはご飯のような固形の場合です。
では、ギリギリ一杯っていう事ですね。
ちがいます。ギリギリも超えて表面張力になっている液体やつるん
とした感じのモノに使います。

まさに、黒龍をグラスにつるつるいっぱい。
その、表面に張力してある最初の一口目の口福感。
甘党のカイドーさんは豆番茶で、溢れんばかりの茶碗蒸につるつる
いっぱいの幸せを感じて大喜びの次第。

海胆・木水母・白子・浅利・柚餅子・南蛮海老・モッツアレラ・ニョッキ
・オリーブ・ミニトマト他々。
匙を入れるたび出くわす地元の佳味を、地元の酒と地元の言葉で
愉しむ、地産地賞です。

※再び登場の名物茶碗蒸。湯気立つシズルにレンズ曇り、ご容赦。

DSCF0896.JPG

この記事を書いた人

大志田 典明

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