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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

Magic a BAR

すばらしく碧い空を背に、真っ白な燈台。
広大な芝にくつろぐ馬。
渚巡る遊歩道と砂浜に寄せる青い波。
遠く大半径の水平線を航行する大型船。
ユーロのどこかの島のような、ここは三陸復興国立公園・種差海岸です。

夜は八戸前沖の魚介類をふんだんに使ったブイヤベースを、
フェスタとして手弁当開催してきたHHRP(八戸ハマリレーションプロジェクト)
のみなさんと賞味。

フランス大使館お墨付きの活動、グッドデザイン賞受賞の地域再生モデル
に拍手・握手した後の二軒目は、そうはいってもせっかく八戸。
刺身も食べたいし、この際ブイヤベースも梯子したいし、諸先生ご指名の
みろく横町を振り切って、ここは鷹匠小路へ直行。
千と千尋のような提灯通りを外れて、横丁・裏路地へと誘い込まれると、
よっぱらいほやじの先にマジックアワーのような一角あり。
ドアを開けた店内は、まだ準備中のOLDなBAR。

ありましたね。
どこの街にも必ずアルはずのスタンダードなBARは、カタプラーナ料理店
の予約まで、チョット一杯の空き時間にぴったり。

それでは、まずメニューを拝見。
すみません、メニューないんです。
え? ではビフィーターにライムで。

澄んだショットと一緒に出てきたアテは烏賊刺。
透明プリプリの身が、肝醤油を味噌で溶いてほんのり柚子胡椒した出汁
に盛ってあります。

おお、うまい!
すると間髪入れず、よろしければこちらも佳く合いますと、切子に注がれ
た十四代は、全き旨さ。
でも、ごめんさい。そろそろ次の予約時間なので、チェックを。

若きマスター、会計待ちの間にどうぞと、さっきの下足を炙って出します。
こんなの出されたら遅刻しちゃうね。
今度は一升瓶片手に 東洋美人を猪口に注ぎます。
うーん。これまた相性麗しくウマイ。
酒につまみが付くというより、つまみに合わせて酒を愉しむ。
でもマスター、もう降参。今度じっくり来るから名刺ください。
すみません、名刺ないんです。

電話番号をメモして、あたふた席を立つと
いつも大体営業しています。おつまみ一品でも十品でも料金は一緒です。
今日お食事のご予定がなければ倉石牛のイチボをお出ししたかった。

漁港・水産・北の海という情景とはちょっと違う、ユーロな海辺とキネマな
小径が不可思議に心地よいHACHINOHE。
百聞は一触に如かずですね。

※よっぱいほやじを見つけたら、マジックなBARはもうすぐ。基本は少人数で。

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この記事を書いた人

大志田 典明

大志田 典明(ブレイントラスト&カンパニー株式会社)

マーケティングプロデューサー。
東北地域の中小企業支援をライフワークに、農・商・工の各分野で強い地域ブランドづくりに努める。

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