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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2010年1月のアーカイブ

最近、値決めレストランがチョイブーム。独立料理人が開業前の腕試しに、
期間限定のシェアレストランで想定プライスのメニューに幾ら支払ってくれ
るかテストしたら、3500円のコースに対して平均4000円の値決めだったそ
うです。

取材帰りの酌友・タカコ先生曰く、アメリカで始まった値決めサービスは、元
祖のカフェで客数2倍・売上1.3倍の大ブレイクとか。でもでも、よく考えたら
忙しさ2倍で客単価-35%。なんだ、結局は超薄利多売じゃない。

さてさて、自信を深めた東京の彼は4000円でオープン。ところが評判はフツ
ーの店でチトがっかり。

そりゃそうです。4000円の価値がある料理が、3500円の価格で食べられる
から人気になるのです。つまり、顧客満足度は、価値-価格ということ。
価格<価値だと満足で、価格>価値だと不満になります。

牛丼も300円なら安くてウマイ。400円だと高すぎてコノ味は当然。だからと
いって280円が"ウマすぎ"にはならないのがミソ。

結局、値決めと質決めは別のお話し。
なるほど、同じ私が、300円の立ち蕎麦と千円の手打ちを、両方好きなワケ
です。

※画像は本文と関係ありません

DSCF3026.JPGのサムネール画像


スタンダード(標準)は、グローバルといってもアメリカンのことじゃないか。
とか、スタンダート(基準)とはいっても、本家以外は所詮ダメじゃないか。
など、多士済々?の考え方があります。
どうやら絶対普遍のスタンダードがあって、それに比べてドノ程度いけて
るのか、というのが背景にあるようです。
もし、スタンダードそのものが変わったり、新しくなったりしたらどうなんだ
ろう、という答えの一つが、例えばJapanese Wine。
基本的なワイン(の基準)は、フランスワインに比べてどうか、フランスワイ
ン内ならグランクリュに比べてどうか、という風に私も迷いなく位置付けて
います。
が、酌友のタカコ先生曰く、フランスワインに似てるワインが良いワインと
いう目指し方ではないワインが出来はじめ、今までとは違うテイスト(指標)
のワインも大いにアリ。
つまり、フランスワインっぽくないけど、これはコレで美味しいという別モノ
があるのです。
よく考えれば、先輩のJapanese Whiskyは既にカテゴリを確立しつつあり、
Japanese Wineも、日本スタイルのカテゴリになる可能性があります。

唯一無二のスタンダード(概ねは本家)があって、それに近いほど本モノ
とは限らないということは、海外の鮨や酒をコンナの偽モノだ!などと
言ってられないかもしれませんね。

  DSCF3019.JPG

※画像は本文と関係ありません

 

この記事を書いた人

大志田 典明

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