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じょうほうのツボ!

情報制作に係る新しい「こと」、変わった「もの」を紹介していきます。

地産地消のライスインキ

今回は当社の新しい環境への取り組みをご紹介します。

印刷会社は皆さんが思っているよりも環境への負荷が大きく、「紙の大量消費」、「水や廃液」など多くの問題を抱えています。

印刷用インキも同様に従来のインキ成分であった大気汚染原因物質VOC(揮発性有機化合物)が環境問題となり排除を目的として大豆油インキが考案され、90年代より一般化していきました。
現在は低炭素社会に向けた流れの中で、より環境に優しい紙やインキが求められています。

ライスインキもその一つで、大豆インキの原料である大豆油にかわり、「米ぬか油(米油)」を使用しています。
「米ぬか油」もあまり聞きなれない方もいるかと思いますが、植物油として日本では生産されるポテトチップスのすべてがこの「こめ油」か「こめ油を配合した油」で揚げられていると言われています。

ライスインキの特徴は大豆インキと比較して次のようなことが挙げられます。
・輸送マイレージが低減される(地産地消)
・米の副産物を利用(食料の確保)
・米ぬかの再利用による廃棄物の削減(循環型利用)

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大豆はアメリカが原産で輸送コストがかかります。CO2排出量を削減していくという“カーボンフットプリント”の考え方や“地産地消”の考え方が普及してきたことから、この輸送マイレージの軽減は大きな意味を持ちます。

当社は現在プロセス4色(通常のカラー印刷)はすべてライスインキに切り替えました。

環境対応の印刷物には目立たないところにそっとマークが印字されていますが、印刷会社や、発行元の環境への意識が現れていますので、気に留めて見てもらえればと思います。

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※上がライスインキの表示、下はSOY(大豆インキ)とFSC(環境認証紙)の表示

この記事を書いた人

木島 博章(ハリウコミュニケーションズ株式会社)

情報制作担当。
情報資源の有効的活用方法を模索し、Webなどデジタル媒体から印刷物まで幅広く手がける。

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