メンバーズブログ

じょうほうのツボ!

情報制作に係る新しい「こと」、変わった「もの」を紹介していきます。

2010年3月のアーカイブ

今年度最後のブログですね。
この時期私は印刷物のみならず、Webの仕事も多く手掛けています。

先日大学関係のWebサイトを見ていたら次のようなサイトを見つけました。

 

 慶応義塾大学経済学部サイト
 http://www.econ.keio.ac.jp/index.shtml

 

このデザインの構図には「大和比グリッド」を活用したとありました。
日本建築や彫刻に用いられてきた大和比をWebサイトに投影し、均整の取れたデザインを目指したとのことです。

前回「白銀比」について書きましたが、1:√2の比率は別名「大和比」と言われています。

建築の分野では「神の比率」として、法隆寺の五重塔の平面図から仏像の顔の比率まで古来より建築物や彫刻モジュールの一つとして用いられてきたそうです。

 

この組合は建築の専門家が多いので、その分野の話題は誰かにお任せしたいと思いますが、L字形の曲尺も裏目には表目を1.1414213・・・倍した独特の目盛がきざまれていますね。

印刷にも、建築にも、Webサイトにも・・・気にしなければ何気なく流してしまいそうなところに活用されている機能的かつ奥深い比率だと感じました。

前述のWebサイトも是非見てみてください。

 

objects_communicate_look_264251_l.jpgのサムネール画像

※写真はイメージです。

年度末が近づいてきましたね。
この時期の印刷会社は毎日フル稼働です。(お陰で自分のBlog順を1週間勘違いしていました・・・)

今日も工場ではパタパタと製本機が紙を折っていますが、実はこの紙のサイズは機能的かつ不思議な規格になっています。

よくA4やB5サイズの紙が使われていますが、これらの紙は大きさは違ってもすべて相似な形をしています。A4を二つに折ってA5の紙にしても同じ形になりますよね。

これは縦と横の長さの比率が同じで「1:√2(ルート2は約1.4)」の比率になっているからです。

この比率のことを「白銀比」と呼びます。

白銀比の便利さ不思議さは、長い辺で半分に切っても、もとの紙と同じ形(相似)であり続けるという特徴があるからです。

正方形を半分にすると全く違う長方形になってしまいますし、白銀比以外のものを半分にしても相似になりませんね。(2回折れば相似な図形になるものは多いですが)

折り紙で正方形を対角線で折って三角形を折り続けるのも同じ原理です。

きっと√記号とか数学が苦手な人も多いでしょうが、なんとなく親近感を持って頂けたでしょうか。

 

 

book_books_pages_265007_l.jpg

 

 

 

※写真はイメージです。

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