東京23区(619 km^2)を超える広大な面積を誇る我らがセンダイ市(786km^2)。
しかしその西部は広大な前人未踏の未開の地が広がっており、センダイ・シュヴァルツヴァルト(暗黒の森)と呼ばれています((2016年8月21日 23:16)投稿(Facebook転載)センダイ・シュヴァルツヴァルト(暗黒の森)のナゾを参照)。
そんな広大な森の中で突如現れる、かつて「日本すきま漫遊記」で東方最大の流行神として紹介された、「定義如来(西方寺)」 http://www.sukima.com/17_sendai01_03/11saihouji.html
川口探検隊ばりに、実に10年ぶりぐらいに侵入することになったのでした。
10月30日 · 仙台市
【仙台の奥地に流行り神を見た!】
定義山の三角揚げのナゾを解きに、カーシェアの余ったチケットを使ってドライブに行ってきたですよ。
一人で。
御利益がHappy weddingとSuccess in businessとか、まさに私のためにあるようなもので、上出来ではないか!
それはともかく、ある記事でも紹介されているとおり、仙台市街地から30kmも離れ、大倉ダムのさらに奥の交通不便な地域にもかかわらず、なぜか休日には多くの人々が訪れる、全国有数の「ナゾの流行神(はやりがみ)」。
仙台地区では松島を除いてほぼ唯一の「門前町」が形成されていて、奇妙な「商圏」が存在し、この日も駐車場は満車で道路が若干渋滞していました。
転勤族の多い仙台ですが、「仙台出身者」にしか知られていない聖地であり、縁結びと商売繁盛の御利益を求めて多くのセンダイジンたちが押し寄せ・・・というよりは、いわゆる仙台近郊の適度な距離のドライブコースとして存在している感。
運転免許を取った後、親や友人と「泉ヶ岳」か「定義山」か、あるいはその両方(車で30分ほどで行ける)に運転練習がてら行った方も多いのでは。
「自分達用観光地」という、県外、というか市外の観光客を受け入れる気は一切ない、ページェントやジャズフェスなどのイベント同様、相変わらず「自分たちで楽しむための存在」ということろが、実に仙台らしい場所なのでした。
<補足>
安土桃山様式を伝える寺社仏閣!二つの温泉地!スキー場!盛り場!
一見すると観光地に必要な要素は存在しているものの、センダイには不思議と門前町が発達せず、何となくそれが「県外人を案内する適当か観光地がない」という自己評価(?)の原因の一つに思えます。というのも、多くの伝統的な盛り場やちょっとした名物などは、門前町沿いに保存されていることが多いからです。
その点、この定義山は全ての要素を備えているものの、あくまでもセンダイジン達が自分たちでドライブを楽しむための存在の感があり、「観光地」とは言いにくく。
ただ、定義山そのものも「古刹」を思わせる雰囲気ではないのですが、伊勢神宮の「おかげ横丁」のように、ある程度観光地はテナントミックスが行われ、演出された地域である必要があり、また観光客もそれを望んでいる節があります。
もはやセンダイジンもあきらめつつある仙台の観光地化は、例え「ディズニーランド的まがい物」という陰口を言われても、20年たったら誰もそんなことを言わずに多くが観光を楽しみ皆が幸せになった「おはらい町」の「おかげ横丁」のように、手っ取り早く、なるべく早く、どこか寺社仏閣周辺に白虎刀的木刀を売る店やナゾのまんじゅうを売る店を集約する、結構世俗的なまちづくりで、案外観光客は満足して解決する方法があるかもしれない、などと、三角揚げを孤独に食べながら思考するのでした。