8月7日
【楽し過ぎる「いわき平七夕」祭り】
いわき市に七夕を観に潜入するなど。
こ、これは楽し過ぎる。
昭和初期に仙台七夕を起源とする祭りで、現在の仙台七夕が絢爛豪華な「観光祭り」の様相に対し、こちらは地元民が楽しむ「地域のお祭り」。
浴衣に着飾った地元の沢山の女性たち、吹き流しの下の出店、楽器屋さんの前の生演奏、屋外映画(?)上映、芸能披露・・・。
むしろ、観光祭りとなる前の昭和の仙台の七夕祭りが良く保存されているかのようで、ちょっとしたタイムトリップ体験。
何より、屋外で紙の音を響かせる七夕飾りが、むしろ新鮮。
はっきり言いましょう。
歩いていて、仙台七夕よりかなり楽しい。
まるで台湾の夜市を歩いた時のような楽しさ。
何かを失ってしまった仙台七夕の「起源」と「本質」を観たい方、いわきにおいでよ。
<補足>
最近、NPO法人20世紀アーカイブ仙台さんが仙台メディアテークがらみで過去の仙台の写真の展示と発掘イベントをされていたりします。そういった過去情報の中に、昭和20年代から40年代ぐらいの仙台七夕の「白黒写真」、つまり仙台の中心市街地がアーケード化されていない時代のものが結構発掘されたり出展されていたりするわけです。
そういった資料を見ると、この時の色は、どうだったんだろう?町の喧騒はどうだったんだろう?などと考えると、想像が色々と膨らむわけです。
そしたら、いわきの七夕に行ったらその景色が眼前に現実のものとして広がっているではないか。ヤバイ、リアルでニューラルネットワークによる白黒写真の着色ですの世界に迷い込んだような、逆に倒錯したタイムリープ感が出てしまい、これは一言「感動」としか言えず。
それどころか、何か生まれてもいない時代の世界を懐かしくなるようなデジャヴ感、不思議な感覚。センダイジンこそ、いわきの七夕に行くべき、できれば交際相手か伴侶と、怖れながら仕事の一環で取材で行ったリア充専門家であるところのカサマは、畏れながら具申するであります。