2015年12月6日にめでたく開業した仙台地下鉄東西線ですが、これにより仙台駅の地下空間が大幅に複雑化。仙台に初めて来た観光客の皆さんはもちろん、普段使っていた仙台人ですら開業当日に解放された新たな通路、地下空間に翻弄される始末。
それもそのはず。平面的な「横」の広がりはともかく、空中回廊(ペデストリアンデッキ)、地上、そして地下と3層にわたり「縦」に通路が錯綜する仙台駅界隈は立体的な難しさがあり、まさに「縦横無尽」。目的地に行くには複数の経路が存在します。
よってその仙台駅の規模の割には複雑性が高く、しかも深くなるほどそれが益々空間認識することが難しくなり、もはや「ディープダンジョン」(懐かしい)と化し、さながら地下迷宮といったところです。
しかしそこはかつてNINTENDOディスクシステム「ゼルダの伝説」以来、地下迷宮散策には定評のあるカサマとしてはさっそく開業初日、約1時間かけてダンジョン攻略を行い、そのレポーティングをFacebookでしたのでした。
December 6 at 6:05pm · Sendai
【仙台地下鉄TIPS(コツ)その1】
今回の東西線開通で一番印象に残ったのは、実は地下鉄仙台駅に「東改札口」が新たに作られたこと。
この改札口設置により、直接JR仙台駅の地下(エスパル地下お土産売り場)に入ることができます。
北改札よりはるかに早く、また南改札のように「一度外に出てペデストリアンデッキに登って、雨の日は濡れて・・・」が無しに、JR仙台駅に入れる!
ロフト(旧アムス西武)とエスパル地下お土産街をつないでいる、これまでは人通りが少なくややマイナーな通路に新設されたのですが、一躍主要改札口になったかもです。
December 7 at 6:20pm · Sendai
【仙台地下鉄TIPS(コツ)その2】
ワープエレベーター。
今回の東西線開通で多くのエレベーターが新設されました。
仙台駅構内はこれにより、いよいよ複雑怪奇に。
仙台ラビリンス!
そんな中、取り敢えずこのエレベーターだけは知っておいた方が。
このバスプール横のペデストリアンデッキに新設された、ガラス張りのエレベーター。
なんと新設された地下鉄東改札口横に直結します・・・!
天空のペデストリアンデッキから、一気に地下世界に!
個人的にはスーパーマリオの土管を思い出したです。
「ドゥンドゥンドゥン!」
地下乗り場部分にも、シンプルにして非常にわかりやすいサインもあり、これはマーケティング的には神対応サイン。
やるな、交通局ッ!
December 9 at 4:32pm · Sendai
【仙台地下鉄TIPS(コツ)その3】
ワープエレベーターその2.
東北新幹線で仙台駅に降り立った方に朗報ッ!
ただいま大改装中の東北新幹線南改札を降りて左に曲がると、なにやら怪しいエレベーターが・・・?
この新幹線改札のある3階から、なんと地下鉄東改札へ降りる階段と、エスパル地下食品街入口の間の通路に降り立つことができるのだ!
(補足)
本来地下鉄な南北と東西に交わっているだけのシンプルな路線のはずが、地下空間は改札の内外でTOKYOみたいに複雑化。
このカギとなるは新設された「仙台地下鉄『東』改札」。ここを軸にすると、全体像が理解されやすくなります。が、一方で東改札はJR仙台駅の東口にはなくて西口にあり、将来東口改札などができた場合、「東改札は西口にある」というという事実が、まるで西口に東武があるが東口には西武があるという某池袋のような「罠」になる可能性もあります。(その点、「東改札」のネーミングにはもう少し工夫の余地はあったかも。)
実際、東京在住経験のある人間はことごとく、東西線から南北線に乗り換えたり仙台駅で下りたりすると「何だか東京っぽくなったな・・・」と感じてしまうようです。その「東京っぽい」というのは「仙台も都会になったなぁ」という決してポジティブな感想ではなくて、あの強制収容所への貨物列車のような通勤ラッシュの苦しい日々の記憶か、あるいはますます東京のコピー化が進むことへの反発か、ややネガティブな使われ方が多いように思います。
まして、都市規模と交錯する路線数の割には、空中から地上、大深度まで複雑怪奇になっており、南北線ホームから真下の東西線ホームに直接降りれないなど、シロウトにはやや使い勝手が悪い。その活用にはNINTENDO64の3Dゼルダの伝説が世に初めて現れた時のような、柔軟にして独創的、そして根気のいるマッピングが必要。今後、徐々に運用な「慣れ」でカバーできるようになると思いますが、この点、仙台駅の地下空間はやや「惜しい」感があるのです。
え?カサマの立場ですか?
そりゃもちろん、核攻撃や宇宙人の攻撃から逃れるための人類最終シェルター「メサイア」がついに完成した!ということで、無条件に喜ばしい。