ついに開通、仙台地下鉄東西線・・・!
あまり知られていませんが、本人が知らないうちにいつの間にか仙台市地下鉄東西線まちづくり市民応援部の発起人になっていて、しかも発足会では市長の真後ろにいたためテレビなどで大々的に映ってしまい、まるでこの街を裏で操る悪役のような立場になってしまったカサマ。
とはいえ、諸事情によりそもそも東西線の計画がなければ、私は仙台にはいなかったはず。
そんな背景もあり、特に誰かに頼まれたり任務があったわけでもないのに、記念すべき開業日には丸一日東西線に乗りまくり、終点両端の八木山と荒井の間を(たぶん)6往復ぐらいしながらFacebook発信をしていたのでした。
決してカサマが「乗り鉄」だからじゃないよ?
December 6 at 11:30am · Sendai
【東西線開通】
ついに開通、仙台地下鉄東西線ッ!
20年ほど遅かった感もありますが、十字の路線図と液晶掲示板に今まで見たことのない駅が表示されるのを見て、自分が「未来」に来たような不思議な感覚が。
実際、八木山から六丁の目まで23分とは、その3倍の時間がかかっていたことを考えると、もはや「ワープ」・・・。
とはいえ、南北線がこの国の国力最盛期に建造され、車両、駅、線路等極めて贅沢で余裕を持った路線だったのに対し、「縮小社会」を象徴するように東西線はあらゆる点がコンパクトで効率的で機能的で、ぶっちゃけ見た目は「4両編成の大江戸線」。
一方大江戸線は、「交通網」の一部としてTOKYO のネットワークを強化再編集がコンセプトの一つ。
仙台地下鉄南北線が巧妙に国鉄(JR)の駅と3箇所で連結しているのに対し、東西線は仙台駅のみ。
その点、単に沿線を便利にしたにすぎない東西線は、沿線人口規模のみに利用客数は制約され、乗降数は伸び悩みそう。
「便利」以上のバリューをこの鉄道でどう生み出せるのか?
沿線住民や行政に丸投げしない、市民の共有資産活用、「オレたちの東西線」という意識が、正しい市民の認識&責務ってやつでしょうなぁ。
December 6 at 12:36pm · Sendai ·
【荒井駅見どころ】
荒井駅には東日本大震災のメモリアル施設「せんだい3.11メモリアル交流館」が併設。
注目は今や世界中にファンができつつある、仙台が誇る気鋭のイラストレーター 佐藤ジュンコさんの巨大メモリアル壁画。一昨日ぎりぎりできたとか(笑)
まだまだ「知る人ぞ知る」という感じですが、いずれこの壁画、プレミアムになりますぜ。
この壁画にはポストイットカードに「思い出」を付け足すという趣旨。
が、1100時点で誰も貼っていなかったので、カサマが第一号として貼り付け。
住んでいるところと記名を入れ。
そう、私がフォーマットを決めたのだッ!
December 6 at 5:16pm · Sendai ·
【縮小社会の中の伊達な地下鉄】
本日開業の地下鉄東西線は、南北線に比べるととにかく「コンパクト」。
主要駅以外のエスカレーターは殆どが一列で、基本的には券売機2台自動改札機3台(仙台駅の新しい東改札口も!)の組み合わせに統一。
本日はどの駅も切符を買うのに並ぶ必要があり、荒井駅に至っては列が100m近く、30分待ち!
一方、南北線時代から受け継がれた良い伝統も。
コスト削減のため、近年の首都圏の新路線のような「安普請」の駅の内装になるのではと危惧していたのですが、綺麗さはもとより意外に重厚で丁寧な仕上がり。
また運用面についても、本路線は南北線同様、全駅島式直線ホームで統一されており、当初よりフルバリアーフリー。もちろんスクリーンドア(ホームドア)整備。
将来の増設に備えて、2両分のホーム延長スペースも用意。
上述の券売機不足も、実は増設スペースが予め用意されていて、将来増設可能。
このように、「縮小社会」を想定し最低限の需要対応にしつつも、増設の余地を残した設計思想で、21世紀に新規設計建造された地下鉄として、コストバランスに優れ、都市の身の丈にあった非常によく考えられている鉄道と感じた次第。
December 6 at 11:30pm · Sendai
【目の付け所がシャープに東西線】
国際センター駅なう。
架線を見たところ、これは珍しい。
剛体架線式とシンプルカテナリ式のオーバーラップ部分とは。
こりゃ萌える。「儂も見るのは初めてじゃ・・・」
(一般向補足。手前が鉄の架線、奥が電線の架線で、ちょうど切り替わる部分)
今日降りた他の駅は、確か剛体架線だったと記憶。橋梁のすぐ横駅ゆえか。
それはともかく、コンパクトな車両で急カーブ急勾配も多い東西線ですが、見た目トップヘビーにもかかわらず意外に乗り心地がイイ。
実は軌間(レールとレールの間)は南北線が1067mmの狭軌に対して、東西線の方がコンパクトなのに1435mmの新幹線と同じ標準軌。
間にリアクションプレート挟んでいるからですが、ほぼ同じ方式の大江戸線より随分と乗り心地が良いような?
でもこのリアクションプレートとか、雪が降ったら果たしてきちんと動作するのだろうか・・・。
December 6 at 11:48pm · Sendai ·
【感無量】
本日さすがに最後の東西線レポート。
結局、明日までの業務を思い出し、2300まで仕事し、終電ギリギリで八木山駅に到着し、自転車回収など。
これより極楽湯へッ!
ところで散々東西線の記事投稿しておいてナンですが、実は私、東西線建設反対派だったんですよ。
15年以上前、某あOぞうとか2ちゃんOるとかの某鉄道板で、かなり強力に反対の論陣を匿名で書き込んでおりまして。
カサマとしては、
・一度消えた仙石線の西方延伸(当時はまだ仙石線も地下化工事中だった)計画の復活
・八木山方面へは南北線長町南駅からの分岐線建設(実は将来それが可能なように見越してトンネルが設計されている)
・東部へは陸前原ノ町をターミナル化して基幹バスまたはガイドウェイバス
・仙山線、東北本線、仙石線の駅増設(これは4つ増えて実現)
てな感じで。
まあ、でもこうやって出来てみれば、それはそれで応援するのだ。
俺たちの東西線に幸あれ。
(補足)
途中から異様にマニアックな考察や、最後にカサマが元地下鉄東西線建設反対派という衝撃の告白で終わったFacebook報告。
とはいえ、開業当日に用もないのに10万人の市民が地下鉄を体験し、今まで行ったことのない地域を楽しんだり、鉄オタの皆様があらゆる駅で写真を撮ったり音を採ったり、家族連れやカップルなどのリア充どもが、みな笑顔で地下鉄に乗っているのがとても印象的でした。普通地下鉄は、みんな疲れた顔して乗っていることが多いので。
街全体が遊園地になったようなこの高揚感。
なるほど、これが「鉄道開業」という「祭り」なのだ。
日本最後の地下鉄の開業の祭り。そうと思うと、意味もなく6往復(7往復だったかも・・・)も乗ってその「幸福な空気」を、二度とないあの場、あの時を体験した記憶は、何やら自分にとっての何か人生の宝のようにも思うわけです。
ところで、実はこれら以外にもいくつか投稿していたのですが、それは次回、稿を改めて。