九州四国方面フィールド調査旅行で、船で九州から四国に渡ったカサマ。
最終目的地は高知県馬路村でしたが、日程の都合で宿泊は仙台市とも伊達藩つながりで縁がある宇和島でとることにしました。
全国いくつもの「アーケード商店街」を見てきた笠間ですが、そこで衝撃の光景を目の当たりにするのでした。
May 30
伊達御膳を堪能後、夜の街散策。
20時でアーケードの灯りが消える(!)中、82歳の店主が駅前でお土産さん営業中!
なんでも、かなり空き店舗が多いのは確かだが、木曜はこの地域はそもそも商いをしない習慣があるらしく、さらに梅雨も影響しているとのこと。
そんな中、夜も営業しているご高齢の夫婦の意気に感じ、お土産購入。
宇和島名物「大番」。
笠間はこの名産品の名前を深く記憶に刻み込んだ。
そしてこの夜だけで6000円を使ったことに一片の悔いなし!
<追記&解説>
たいていのアーケード商店街の衰退には驚かなくなってしまっているカサマですが、宇和島のアーケード商店街は衝撃的でした。
たいてい、(特に西日本の)衰退した商店街というのは、建物も古くシャッターがさびて落書きだらけ。床も凸凹・・・、というパターンなのですが、宇和島の場合、シャッターや天井はもちろん、床もチリ一つなくてとにかく美しいまま。
昼の16時ぐらいに700mほど歩いて一人ともすれ違わないというのは、さすがに初めての経験。
商店街的ミュージックがスピーカーからむなしく流れる中、無人のアーケード商店街を一人歩きながら、なんかこう、中性子爆弾により人類だけが死滅して、建物やインフラだけが残ったSFの世界に紛れ込んだような非現実的な感覚に陥り、軽く眩暈がしたのでした。
一応「伊達繋がり」でもある宇和島。
宇和島藩主・伊達宗城公は確か幕末の四賢候だったはずですが、明治維新の帰結がこの街の様子かと思うと、賊軍出身のカサマは何やら複雑な気持ちになり、取りあえず「大番」食べて一人落涙するのでした。