May 30
【関サバ関アジの秘密】
漁協佐賀関支店にて支店長様のご案内による。酒井支店長様ありがとうございました。
今日は朝5時起きで佐賀関向かい、関アジの出荷の様子を見学。
昨年稼働したという最新の出荷基地まで見せて頂きました。
温度は空調により20度に保たれ、水と氷はすべて濾過加熱処理された海水を使用。屋外の浮き桟橋もそれで毎日洗うという徹底さ。6月からはとうとう首都圏に12時間で発送する体制に(実は今まで首都圏に回っていた関サバ関アジは、厳密には「前日あげた魚」という。)。
驚くべきは、漁船から港に魚を上げる際の「面替え(つらかえ)」というプロセス。漁船からまず最初に浮き桟橋に取り付けられた生簀に移す手間をかけますが、これは鮮度と価格維持を保つ、オペレーションとマーケティングと会計上の驚くべきは工夫がされておりました。
これは表面を真似ただけでは、他港が対抗できないわけです。
仕分け場の中の有名な「関サバシール」の様子の写真や「面替え」の真の目的など、その驚くべき内容と、大分県全体を巻き込んだ観光戦略の一端とは?
続きはWEBで・・・!
というのは冗談で、Facebookで公開できるのはここまで。
6日に某クライアントさんにプレゼンしますが、機会がありましたら、是非ともご用命ください!
でも、飲み会で酒代をおごってくれれば、酔っ払って普通に口走ってしまうと思いますが。
<追記&解説>
続きのWEB・・・!!
この後、佐賀関港から船で対岸の四国佐田岬の三崎漁港に渡り、関サバ関アジの対抗商品として知られる「岬(はな)さば」についても観に行きましたが、そこで色々と衝撃の事実を知ることになりました。
詳細は私の講演などがあったらそこで楽しんでいただければ(ケチ)と思いますが、結論から言うと、よく言われる「対岸のサバは同じサバなのに半額」というのは確かに正しいのですが、実はその半額の値段ですら一般的なサバより50%以上高いの値段で取引されているという事実。
これが「地域ブランド」「地域産品」ビジネスの面白さ。
そして「対岸同士の戦い」などと見てはだめで、全国のブランドサバどころか、一位の中国や三位のインドネシアなどを巻き込んだ、実はグローバルな戦いの中の局地戦と見る必要があります。
佐賀関と他のブランドサバ・ブランドアジの違いは実はそこの認識を持っているかどうかにもありそうです。
そしてその数か月後の後日談。
九州四国から遠く離れたなぜか山形のあるお店で見たポスター。
ええじゃないか。
サバなんてタダで貰えるものだと思っている東北民は、これを見てもっと商い、というか気合を学ばなければならない、などと、全国を股にかけた壮大なオチをなぜか山形で感じざる得ざるものなり。