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ローカル・グローバル

多様性、国際化の視点からみた仙台・宮城のいろいろな話。

英語とアメリカ語とイギリス語

ひとの名前に「君」をつけて呼ぶのは幕末くらいから、という話を聞きました。

当時は日本語の乱れだと言われたとか。

やはり、言葉は生き物であります。

 

もちろん英語も時代とともにかたちを変えていて、それどころか英語はちょっと他に類を見ないくらいダイナミックに変わり続けている言語です。なので色んな話があるんですが、日常的によく出てくるのはアメリカ英語とイギリス英語の違いですね。

british-english-vs-american-english.jpg

もちろん外から見ればそんなに変わりませんが、違うと言えばけっこう違うという。アクセントやイントネーションは違うし、ズボンをPants(米)というかTrousers(英)と言うかとか、地下鉄をSubway(米)というかUnderground(英)と言うかなど細かい違いは多いです。そして、この話になるとイギリス人はたいてい「イギリスの英語が正しい」と言うわけです。まぁ「英」語だしEnglishっていうぐらいですからそうかなと思うんですが、実はこのあたりもかなり水物で、英語の歴史を紐解くとアメリカ英語が「イギリス(England)で失われた正しい発音を残している」と評価されていた時期があったりするんですよね。

 

1764年、イギリスからやってきたゴードン卿は「アメリカ人はみなイギリスのどのエリアよりも正しい英語を話すのですばらしい」というようなことを言っていたそうですよ。1820年には、アメリカからイギリスの貴族の子弟に向けて「アメリカへ正しい英語を習いに来ませんか」という広告が出ていたりします。いまでも主にアメリカで使うFall(秋)はイギリス系のAutumn(秋)よりも古い表現なんだそうで。日本でも、交通の便が必ずしもよくないところに京都の言葉が残っていたりしますが、アメリカという国、アメリカ英語という言葉全体が元々はそういう感じなんですかね。

 

そんなアメリカ英語が、西武開拓と黒人奴隷文化によって、ものすごい勢いで英語のかたちをまた変えていくというのも英語史の面白いところと思います。またネタがないときには英語史の話でも・・・

 

 

この記事を書いた人

齋藤 高晴

齋藤 高晴

調査役・販促制作担当。
翻訳・通訳と、映像を中心としたメディア制作などをおこなっています。震災後は海外の研究期間、防災担当者等の被災地視察のコーディネート・通訳もお仕事としていただくようになりました。

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