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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

尾張名古屋は日々勉強

   三月ぶりに名古屋へ。
朝渋滞なしのアクセス鉄道で、市内からアっという間にセントレア。着け
ば、濃ーい知己・セイヤ氏の運転で、これから中小商店巡りです。今回
は外弟子3名を連れだって、独自のモデルで商売を続ける店を視察。

まずは神宮前の手漉き紙屋。店長マユミさんに、お約束スイーツ秋の月
をお渡しして、紙の上にも十年の話を拝聴させ、自身は訳あり探しで柿
渋を物色。
ありました、山形産・四半丈壱萬圓也から韓国産・二尺三千円など素晴
らしいモノが十数種。AだのBだのというサイズではないので、包むにひ
と苦労ですが、売り子さんはサイズ違いの二種が動かないように丁寧に
帯封し、それを大きな厚紙を折った台紙に挟み込んでくれます。
売る紙も、包む紙も大切に接しているのが指先から伝わります。
手漉き紙の種類と量が日本一というダケではない、Japan beautyな心の
仕草が海外からもお客を呼ぶのです。

強行軍は続く。人に良い品=食品の専門スーパーを始めて20年の看板
も駐車場もない新店、卸問屋から豆菓子のSPAになって70年の専門店、
全くの素人から紅茶直輸入を始めて30年の門前商店街の親分ほか、都
合15店舗を巡れば20時。
隠れ家ディナーのマダムに白俟最中でご挨拶。セイヤ氏にはお礼に好物
細川屋シソころナッツを渡して着席すると、全国定番封筒会社の若社長・
タナハッちゃんが合流。
外弟子よもやの、メシ喰いながらメモ取りながら、中小商店支援の意見
交換は続くのでした。

曰く、差別性より独自性。成長性より持続性。
それを如何にして実効するか。
昼は店開けながら・夜はサケ呑みながら、名古屋の元気な中小企業家
たちは、普通に延々勉強しているのです。

セイヤ氏、コトラーの新刊をめくりながら外弟子にひとこと。
こんなの努力と言わんがネ。

※画像は本文と関係ありません
 

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この記事を書いた人

大志田 典明

大志田 典明(ブレイントラスト&カンパニー株式会社)

マーケティングプロデューサー。
東北地域の中小企業支援をライフワークに、農・商・工の各分野で強い地域ブランドづくりに努める。

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