今宵は横手。
医工連携センサで特許取得、ものづくり日本大賞優勝賞となった
技術開発会社の眞さんと、ケン君と、諸氏と、
ポストコロナ時代を睨みながら全国展開を目指すプロジェクトの
キックオフです。
無事本日の工程を完了し、いざ飲食応援に繰り出した先は
まちなかにポツンと佇む一軒家。
まずは天壽。
ほの苦くも柔らかな甘みは、キレキレの清酒とはまた違う
年功の美味しさ。
なかなか佳い酒ですね。
ありがとうございます、大女将の実家でございまして。
黒藻にも、黒バイにも相性抜群。
さ、次はこれ。
あぁ、少し収斂する余韻が実に旨いです。
ケン君、虎魚の造りに紅葉おろしが止まりません。
天壽と天の戸の夏田冬蔵を、吉蔵で頂戴する実に目出度い一席。
ところで、店の名がなぜ旅館平利で吉蔵?
当館は、江戸期に初代吉蔵の藍染屋から始まり、明治には買付け
商人を泊める旅館となりまして、二代利助が屋号を平利と改め
七代続いておりますが、平成16年に火災で全焼して今の料理屋
に至っております。
風情溢れる設えに、日下部鳴鶴師、平福百穂、山口華陽、中林梧竹、
そして竹久夢二と文人墨客が愛した往時あり。
この百五十年には御維新、大戦、バブル、リーマン、そしてコロナ
と幾度も出来事が続く中、くったくなく地の酒肴を呈じ続けた歴代
当主たち。
創業より守成が難き時代に、初志を受け継ぐ老舗に乾杯!
※この先に、旨い料理と美酒が待ってます。横手に来たら是非。