一年で一番心地良い仙台の初夏。一番町のド真ん中をぶらぶら歩いて
いたら、洒落た帽子の女性とすれ違い。久しく連絡取れなかった隠れ家
サロンのマダムが、をんな50にして心機一転。
元もとお針子だった彼女、初心忘れられずブライダルアクセサリーの
アトリエを始めたばっかりだそう。それもこれも知らなかったねー。

合点と安心とエールが湧いて一番町は4丁目の1番。見目麗しい女子
三世代にバッタリ。しばらく寄れなかった塩竈のママとお嬢さんと、その
お嬢ちゃん。親子で切り盛りのお店に、いつデビュー？とご挨拶したら、
三歳児のご本人、いたって真面目な茶目っ気で「こんどネ」。
商売家系は、こうして店を継ぐのかもしれません。

スタジオホールに上って行くと、かつて一番気に入りの文具屋の奥さん
と鉢合わせ。店舗は譲って卸に専念後、ちょくちょく特殊なモノを電話で
お願いしていましたが、リアルにお逢いするのは5年ぶり！
変わっているようで・変わっていないような時間差が嬉しいものです。

とっぷりの宵、稲荷小路をもう一軒。千鳥歩いていると、仙台の商店の
皆さんとのご縁のキッカケをいただいた、牡蠣屋のご夫妻とこんばんわ。
ご無沙汰ぶりの立ち話で、ご子息・お嬢さん揃って店に入り、気がつけ
ばウチも四代目が働いていると、元・息子が笑み。
変わっていないようで、ゆるやかに着々次へ向かう老舗がありました。

この日、数年分のご縁が巡り、商人の意気に感銘。
地元商店は元気がないと云うのは勝手ですが、小さくてもどっこいサス
ティナブルなdo my betterは沢山あるのです。

※画像は本文と関係ありません