先日見かけた、フェンスに並ぶスズメ。
電線の上とか、高いところではなく、
人の目線位のところに並んでいて、
こういうの、あんまり見たことなかったなぁ、
と思った次第。
で、例によって、ここでまた「すずめ」って名前の語源が気になりまして、
調べてみました。
これまた、やはり、諸説あるのですが、
一番目についた説は、
「鳴き声の『しうしう』に、鳥類につく接尾語の『め』がついた」
というもの。
どうやら、その昔の人には、
スズメの鳴き声が「ちゅんちゅん」ではなく「しうしう」と聞こえていたようで、
「しうしう-め」→「すすめ」→「すずめ」のように変化したという話し。
鳴き声から名前がついたと言えば、
以前に「ひなまつり」のブログの中で紹介した「ひよこ」も
「『ひよひよ』と鳴く子供の鳥」=「ひよこ」
だったなぁ、と。
「聞こえ方」とその音の文字表記との間にも、
古代と現在では差がありますから、
"音"的に現在の発音の「しうしう」かどうかは、
何とも言えないですけれどもね。
で、「しうしう」は良いとして、
「め」の方の「鳥類につく接尾語」というのが、
ちょっとざっくりな感じがします。
確かに、「スズメ」以外にも
「ツバメ」「カモメ」がありますが、
その他にはあまり思いつかないですし、
「ウグイス」「ホトトギス」のように
「ス」も「鳥類の接尾語」のように言われることも有るようで。
一説には、
「数が多くある様子、群れている様子」が「め」
と言うのも有り、
それならば、確かに「スズメ」も「カモメ」も群れていますし、
「ツバメ」も結構固まって目にする機会が多い鳥だなぁ、とは思います。
学説でも何でもないですが、
個人的にしっくりくるような気がするのは、
「め」=「小さくてかわいいもの」
という意味がある、というもの。
「目」も小さくてかわいい。
「芽」も小さくてかわいい。
「女」も小さくてかわいい。
(現代人の体格ではなくて、あくまで古代の話として)
また、同様に「あ」には、「天、空」の意味があるので、
「空から降ってくる、小さくてかわいいもの」を「あめ」
と言うのだ、という話し。
これなら、
「『しうしう』と鳴く、小さくてかわいいもの」
で、「スズメ」というのもなんかイメージ的にしっくりくるんですけどね。
ちなみに漢字の「雀」は、
「小」と「隹(ふるとり)」に分けられて、
「隹(ふるとり)」は、尾を下げて地上にいる鳥の象形だそうで、
「小さくて、尾を下げて地上にいる鳥」は、
まさしく「雀(スズメ)」ですよね。
もひとつ、ちなみに「ツバメ」「カモメ」の方は、
鳴き声とは関係なく、
(もちろん、諸説ありますが)
「ツバメ」
元は「ツバクラメ」と言われ、
「ツバ」=「光沢のある」、「クラ」=「黒い」、「メ」=「鳥の接尾語」で、
これが略されて「ツバメ」となった。
「カモメ」
「カモメ」の幼鳥の柄が「籠(かご)の編み目」に似ているから
という説が出ていました。
「カモメ」の「メ」は「鳥類の接尾語」では無いようなんですけど。
でも網目の「め」も「目」と書くので、
「小さくてかわいいもの」の「め」なら、
共通項があるようにも思うのですが。