「ヒカペー」こと「SENDAI光のページェント」
今年は開催自体どうなるかと思っていましたが、
明日12月18日から開催はするそうで、良かったです。
点灯日
・2020年12月18日(金)~12月31日(木)
・2021年1月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)、11日(月・祝)
点灯時間
・月曜日~金曜日... 19:00~22:00
・土曜日・日曜日・祝日...18:00~22:00
・12月24日(木)...19:00~23:00
・12月31日(木) ...19:00~24:00
密を避けて、車からの観覧も推奨されてますが、
それはそれで、ちょっと危ない気もします、が。
ヒカペーでは、約60万個のLED電球が使われるそうで、
一晩の電気代が、約9,000円という情報もネットに出ていました。
で、今回気になったのが、その計算根拠。
色々と計算をされている方もいるようですが、検証です。
まずは、使われているLED電球の消費電力が、どのくらいなのか?
世界最大級のイルミネーションと言われ、1300万球のLEDが使われる
ハウステンボスの関連記事では、
「LED電球100球あたり6Wの消費電力」と出ていて、
ハウステンボスの場合、一晩のイルミネーション電気代が
1300万÷100×6W×5時間÷1000×23円/KWh≒89,700円
と計算されていました。
この、同じ消費電力を前提として60万球のヒカペーで計算すると、
60万÷100×6W×4時間÷1000×23円/KWh≒3,312円
ん?
9,000円と言う情報は、ガセなのか?
今年は点灯時間が短いので、これが17:00~23:00の6時間として、
電気代の単価も東北電力がちょっと高いとして、再計算。
60万÷100×6W×6時間÷1000×27円/KWh≒5,832円
あれ?
それでも、9,000円にはならないぞ。
じゃぁ、消費電力が違うのか?
調べてみると、少し前のLEDはもう少し消費電力が高かったようで、
100球あたり10W位のものだったとか。
LEDは震災で全て新調となったから、当時のモノの消費電力は
そのぐらいだったのかも。
とすれば、
60万÷100×10W×6時間÷1000×27円/KWh≒9,720円
点灯時間や電気料金の差を考えれば、約9,000円もうなずける。
納得。
では、かつてのLED電球でなかったころは、どうだったのかと、
再び疑問が。
かつて使われていたのは、いわゆる「ムギ球」と言われるもので、
一般には「ペッパー球」と言われるもの。
家庭用のクリスマスツリーの「電飾」に使われてた、アレ。
その消費電力は、100球当たり60W~80Wだったそう。
仮に、あいだ取って70Wとして、先の式と同じ計算すれば、
単純に、7倍なので、約63,000円と言う事ですね。
電気代は七分の一になったとしても、LED電球はペッパー球の10倍以上の値段。
しかし、寿命もLED10倍のほうが10倍以上なので、
結果的には、やはり、LEDの方がお得のようです。
そもそも、「イルミネーション」って、
英語の【illuminate:照らし出す】という動詞の名詞形ですので、
語源的には、まんま、なのですが、
この冬場に、装飾的に電球を飾るものは、
英語圏では、【Christmas Light】というそうで、
外国人の方に「イルミネーション」と言っても、
たぶん、うまく伝わらないそうですよ。
ネット情報によると、このような光の装飾の起源は、
あの、宗教改革で有名なマルチン=ルターさんが、
「夜空の星を再現したい」と、
木にろうそくを飾り付けたのが最初だそうですよ。
こうなると気になるのが、ヒカペーの
「ページェント」って、何ぞや?
という点。
英語の【pageant】は、「ページを開く」の意味がもとで、
辞書によると、
「元はキリスト教系のイベント。
(祝祭日あるいは特にクリスマス季に開催される)
イエス・キリストの生誕にまつわる野外劇のこと」
と出ていました。
劇なのか。
しかも、発音的には「ページェント」ではなく「パジェント」の方が
近いらしい。
仙台では、冬枯れの定禅寺通りが寂しいという事で、
仙台七夕とも関連付け、
「天の川に例えたイルミネーションという衣装を、
並木道にまとわせて、華麗なページェントに。」
と言う事で、
「SENDAI Pageant of Starlight」
となったとか。
電球つけて飾ることが「イルミネーション」だと思ってましたが、
元は、星空の再現で、
その意味でも「SENDAI光のページェント」ヒカペーには、
仙台七夕=天の川=星の光
だけでなく
クリスマス=キリスト=野外劇
の意味も含んでいて、
色々と意味深いものなのだと、初めて知りました。