目の前に必要なことが山積しているのに、余計な手続きに阻まれて、遅々として進まぬ復興。
本当に消費者の側に立っているのかわからない政治改革。
こうした今の社会のあり方に、うまく言葉に言い表すことのできない「違和感」を感じて・・・
と、いうような流れでブログを書こうかと思ったのですが、つまり「うまく言い表すことができない」ので、とりあえずヤメにしました。
で、
最近一番大きな違和感を感じていることといえば、
「宮城県消費生活センター」のCMでの「むすび丸」のポジションです。
普通に考えれば、我らが宮城県のキャラなんですから、地元の人を守る立場で、借金に追われて困っている人達に「僕が相談に乗るよ!」と、助ける側に回るのが普通かと思うのですが、
逆に「むすび丸」が借金を重ねて困っている立場って。
それも何か無駄遣いを重ねて、雪だるま式に増えた借金を前に「どうしよう~・・・」って。
なんとなく宮城県のイメージも悪くなりそうなカンジで、どうしてこのスタンスのCMをつくってしまったのかという違和感がものすごくて。
CMと言えば、色んな業種で行われる「5万人達成感謝フェア」みたいなイベントの告知も、違和感があるんですよね。
そもそも達成に感謝するなら、その達成に力を貸したこれまでのお客様にこそ感謝すべきと思うのですが、なぜか新規のお客様にしかその感謝を向けていないという・・・。
そうそう、電話会社の「料金がお安くなるプランをご紹介しています。」っていう勧誘も、おかしいですよね。
他社から自分の会社に乗り換えれば安くなる、というのならば少しは分かるんですけど、今契約している会社から「こっちの契約形態にすれば安くなるので、変更契約をオススメします」的な話って、「単に安くなるだけなら、自動的に値下げしてくれればいいでしょっ!」と思うんですよね。
当然、何かウラがあるとしか思えなくて、あまりいい印象はないんですけど、多いのは何故なんでしょう。
それから、この間利用したタクシーに表示されていた料金表に「深夜早朝割増」と併記されていた
「寝台利用割増」っていう項目。
利用したのは普通のタクシーなので、「このタクシーの中で、横になって寝ちゃうと割増なのか?」と思っちゃいました(って、そんなヤツは私だけ?)が、ネットで調べると、介護用の車両などでベッド付きのものがあり、そういう車両での適用料金らしいのです。
だったら、普通の車両の料金一覧表の「深夜早朝割増」と何の注釈もなく併記しているのは、どうなのか、と。・・・違和感。
でも、違和感を感じる能力って、大事だと思うんですよね。
よく、歌の歌詞を間違えて覚えてる人がいますが、あれも、よく考えれば相当な違和感があるだろうと思うような間違えのままの人も結構いますよね。
本人に正すと、「おかしいような気もしてたけど、まぁ、そういう歌詞かな、って。」って、本当にオカシイと思っていたのかよくわからない返事が。
確かに、確実に「オカシイ」「ヘンだ」という違和感を感じるところまでいかない「カン違い」的なのがあるのも事実。
有名な所では、
●童謡「赤い靴」
「異人さんに連れられて、行っちゃった」 を
「曾祖父(ひいじい)さんに~」とか「良い(いい)爺さんに~」 と、思ってた人。
一番の歌詞の短いシュチュエーション判断の中では、連れて行く人が「異人さん」である必然が見えてないですから、なんとなく血縁者や、とにかく良い人ならば、赤い靴の女の子には幸せがくるんじゃないかと思ってしまうのは、多少は頷けます。
●アニメ「巨人の星」
「思い込んだら、試練の道を~」 を
「重い『コンダラ』~」 と、思ってた人。
「コンダラ」ってなんだと思っていたのか聞くと、地面を均すローラーの名称だと答える人多数。
確かにオープニングの歌詞に合わせて、重たそうにローラーを引く場面が出ていますが、そんな名前ではないですから。
●童謡「どんぐりころころ」
「どんぐりころころ どんぶりこ~」 を
「どんぐりころころ どんぐりこ~」 と、思っていた人。
正直なところ、これは違和感をカンジなくても、仕方のない例ではあると思います。
●アニメ「ルパン三世」
「ルパン ザ サード」 と最初に入るコーラスを
「ルパン ルパーン」 と、思っていた人。
聞こえちゃったのね。繰り返しに。聞こえちゃったら違和感は無いだろうねぇ。
●賛美歌112番「もろびとこぞりて」
「諸人 こぞりて 迎え まつれ」 を
「『モロビ』 と 『コゾリ』 で 『シュワッキマッセリ~』」 と、思っていた人。
どうやら「シュワッキマッセリ~」が呪文か何かで、それを「モロビ」さんと「コゾリ」さんが叫んでいるというシュチュエーション。
一体何の歌だと思っていたのか?
そもそも、歌い出しは「迎えまつれ」なんですけど。
他にも「うさぎ美味し~」とか「追われて見たのはいつの日か」とか童謡「夕焼け小焼け」を「夕焼け小焼けの赤とんぼ~」と歌い出す人とか、ありがちですが。
そういえば、昔「マイザニュース」でも書いたのですが、「ぼくの大好きな、クラ~リネット・・・」という歌いだしの「クラリネットこわしちゃった」という歌での後半で、「オー、パッキャマラード、パッキャラマード、パオパオ、パンパンパンオー」と言う歌詞が出てくるのですが、これもかなり適当に記憶している人が多いらしく、
「パッキャラマード」でしょ?とか、「パッパラマード」じゃないの?とか、
果ては、「パッパカパーノ」だ!という人までいました。
ここまで来ると、「違和感」とかのレベルではなく、「そういう囃子言葉だ」と思っちゃえば、ソレ以上の追求は行われないのでしょう。
正確には、元はフランス語で、「au pas camarade」と表記され、直訳すると「友よ歩こう」。慣用的に「足並みをそろえて」とか「(リズムを)あわせよう」という意味だそうです。
元のフランス語の歌詞を直訳すると、「こわしちゃった」と言うよりは、「ぼく」がクラリネットをうまく吹けなくて、それを「パパ」に知られたら、「おまえは、リズムってもんがわかっていないな」とばかりに「もっとちゃんと合わせろ!」と言われちゃうだろうな~、という意味だそうです。
ああー、「違和感」の話が、「間違えて覚えていた歌詞の話」に・・・・・・
この展開にこそ「違和感」がぁー。