前々回にトイレの別名の話を書きましたが、今回もまたトイレの話です。
と、言っても今回は「温水洗浄便座」の話です。
多く方が「温水洗浄便座」を「ウォシュレット」といいますが、これはTOTOさんの商品名です。
とにもかくにも最も名前が知られている為に、一般名称のようになっていますが、当然のごとく各メーカーさんごとに商品名は違います。
そこで、今回は各メーカーさんの商品名をご紹介したいと思います。
■「ウォシュレット」・・・TOTO
一番名前が売れていますが、実は国産初の商品ではありません。
アメリカの「ウォシュエアシート」という製品を1964年に日本で初めて輸入販売したのは、TOTOさんですが。
「ウォシュレット」と言えば、あの「おしりだって洗ってほしい」のCMの印象が強烈でしたね。
■「シャワートイレ」・・・INAX
国産初の商品を売り出したのは、こちらのINAX(旧称:伊奈製陶)さんでした。1967年のことです。
そのときの名称は「サニタリーナ」という名前でした。
■「ビューティ・トワレ」・・・パナソニック
パナソニック電工さんでは、「クリーンシャワレ」という名前でしたが、今は「ビューティトワレ」で一本化されています。
旧松下電工時代には「クリーンベンザ」と言う名称ででていたそうですが、ちょっと直球過ぎの名前でしたね。
■「ki・re・i」・・・三洋電機
直球と言う意味では、このほうが直球かも。
■「クリーンウォッシュ」・・・東芝
昔は「ビューティ・トワレ」のOEMだったのですが、現在は韓国製(サムスン電子)のOEMだそうです。
価格的に安いので、結構ついているところは多いかもしれません。
■「ファミレット」・・・日立
ジャニス工業(サワレット)、積水化学(ウォッシー)、ノーリツ(ハートレア)等、OEM供給先が結構多い製品です。
■「サンウォッシュ」・・・アサヒ衛陶
日立さんや東芝さんの製品も販売していますが、オリジナルはこの名前。
旧松下電工さんとOEM供給を相互にしていて、その共同開発製品の中に一体型便器の「アミーゴ」という製品があったそうですが、名前的には結構インパクトありますよね。便器に「アミーゴ」って。
ちなみに冷暖房機能がついていたそうです。
■「サワレット」・・・ジャニス工業
ここも韓国製品のOEMだそうです。・・・トイレで「さわれっ」っていうのも。なんだか。
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すでに販売終了している製品も含めて、他にもこんな名称がありました。
「ネオウォッシュ」(カクダイ)・「プリティシャワー」(ネポン)・「アクアレット」(アイワ)・「ウォッシー」(積水化学)・「カルチュア」(ダイワ化成)・「マルチシャワー」(ロンシール機器)・「はればれ」(MYM)・「ハートレア」(ノーリツ)・「モア」(フジクリーン工業)・「シャワーリリカ」(三菱電機)・「シャワンザ」(SAN-EI) 等
これは、「はればれ」の写真です。もう製造されていません。
・・・もし、日本初の温水洗浄便座が「はればれ」だったら、今頃はみんながそう呼んでいたのでしょうか?
そうしたら、ちょっと楽しかったかも。