本日も佐渡のフェルミエさんたちと乾杯。
工房長と専務のツチヤさんに、新社長も加わってまだ明るい時分から、
ビールとチーズをいただくと、チョッとめかした農協らしいのご婦人方が
隣りのテーブルから聞いてきます。
これは何?
こっちがカマンベールで、こっちがゴーダ、これがオールドゴーダ。
ツチヤ専務の説明もよそに
名知らずチーズを上品につまんで、両手でビアグラスを傾けます。
おかさん、このチーズ、ミルクも作り手も佐渡なんですよ。
A婦人、知ってるわよ、工房長が赤ちゃんの時からの付き合いだもの。
B婦人、こんなもの昔はなかったよね。
C婦人、そうそう、みんな家ではチャゲ食べてたもの。
チャゲ?!、は茶げ=茶がゆの短縮。
最上級はオケ=おかゆの短縮。
社長、そうだオケばっかり食べてたなぁ。
専務、しかし漬物が合うんだ。
工房長、食べたいねー。
元々別に来ていた親父テーブルと御婦人テーブルが、
知り合いだったとはいえ、懐かしそうに、美味しそうに異口同音。
佐渡番茶は、番茶のコクにほんのり焙じの香りがします。
それをコシヒカリで茶がゆにしたら旨いに決まっていますが、
いやいや、お客様に出すようなものじゃないので、と結局食べる
事はできません。
昔のシノギ食が、ヨソ物には隠れグルメに映り、
昔の普段食が、ご年輩には元気フードになる。
地域に伝わる食の豊かは、贅沢とは別な美味しさですね。
※午後ビール&チーズだけでない佐渡ビュー。 基本満席です。
四方山雑記帳
東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし
ちゃげ
この記事を書いた人
大志田 典明(ブレイントラスト&カンパニー株式会社)
マーケティングプロデューサー。
東北地域の中小企業支援をライフワークに、農・商・工の各分野で強い地域ブランドづくりに努める。
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