渡辺君は、塩竈のフルーツ王子。
本日は、本町通りまちづくり研究会の一員として、土曜のオヒルに
「まちゼミ」の大トリ務めて大講義。
何しろ、新鮮で真っ赤で甘酸っぱい、香り芳しイチゴを6種類も食べ
比べるというので、老若男女が参集です。
栃木のスカイベリー&とちおとめ、宮城の紅ほっぺ&もういっこ、佐賀
のさがほのか、そして福岡のあまおう。
農学的には、木になる実は果物で、草になる実は野菜なので、同じ
バラ科でもサクランボはフルーツで、イチゴは本当はベジタブル。
そんな事はお構いなしに昔から大人気で、平安の姫君も好んだそう
ですが、古書のイチゴは野イチゴ・木イチゴ。
なぜイチゴかというと、1月から5月に採れたからとか。しかし、もう
一説、王子いわく、野生のイチゴはフランボワーズのように小さい粒
がイクラのように密集していたので「魚血子」でイオ・チ・ゴ、転じて
イ・チゴだそう。チゴは稚児で乳子でもあります。
なるほど、苺は草実の母なり。
しかも、イチゴの粒粒は、正確には種ではなく痩果というれっきとした
果実!あのゴマ的なものは果肉で、その中に種がアルのです。
食べたくてウズウズしていたお客様も、ひょうひょうとしたイチゴ話に
夢中になって、何とも愉しい小一時間になりました。
店主が店から一歩出て、まちカフェで開くまちゼミ。
お客様も、普段の店とは別のカフェで、初めて聞く店主のナレッジ。
売買だけでないコミュニケーションは、互いに500円の価値アリ。
遊び心がクロスするマチづくり、実にグッドですね。
※生産者僅か5農家の見事なスカイベリー。
お買い物は塩竈市本町の渡邊果実店へ!
四方山雑記帳
東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし
一五王子
この記事を書いた人
大志田 典明(ブレイントラスト&カンパニー株式会社)
マーケティングプロデューサー。
東北地域の中小企業支援をライフワークに、農・商・工の各分野で強い地域ブランドづくりに努める。
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