今夜は福井。
福井とくれば、職人二人。
職人二人ならではのスタートは、
和職人の親方と、ソムリエールのサオリーナ合作の山海宝箱。
1年半前、うに・松茸・モッツァレラ・オリーブ入りの驚きは
来るごとに同じ大きさの茶碗の中で進化中。
うあー、つるつるいっぱい!
650年前から続く荘園の地で、5千本の棗を育てるカイドーさんが
子供のように破顔一笑。
蓋を空け、香気溢れる湯気の先に、薄めの餡を張った茶碗蒸しが
フチまで満ちています。
テンコ盛り、って言う意味ですか?
いいえ、テンコ盛りはご飯のような固形の場合です。
では、ギリギリ一杯っていう事ですね。
ちがいます。ギリギリも超えて表面張力になっている液体やつるん
とした感じのモノに使います。
まさに、黒龍をグラスにつるつるいっぱい。
その、表面に張力してある最初の一口目の口福感。
甘党のカイドーさんは豆番茶で、溢れんばかりの茶碗蒸につるつる
いっぱいの幸せを感じて大喜びの次第。
海胆・木水母・白子・浅利・柚餅子・南蛮海老・モッツアレラ・ニョッキ
・オリーブ・ミニトマト他々。
匙を入れるたび出くわす地元の佳味を、地元の酒と地元の言葉で
愉しむ、地産地賞です。
※再び登場の名物茶碗蒸。湯気立つシズルにレンズ曇り、ご容赦。
四方山雑記帳
東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし
つるつるいっぱい
この記事を書いた人
大志田 典明(ブレイントラスト&カンパニー株式会社)
マーケティングプロデューサー。
東北地域の中小企業支援をライフワークに、農・商・工の各分野で強い地域ブランドづくりに努める。
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