最近、値決めレストランがチョイブーム。独立料理人が開業前の腕試しに、
期間限定のシェアレストランで想定プライスのメニューに幾ら支払ってくれ
るかテストしたら、3500円のコースに対して平均4000円の値決めだったそ
うです。
取材帰りの酌友・タカコ先生曰く、アメリカで始まった値決めサービスは、元
祖のカフェで客数2倍・売上1.3倍の大ブレイクとか。でもでも、よく考えたら
忙しさ2倍で客単価-35%。なんだ、結局は超薄利多売じゃない。
さてさて、自信を深めた東京の彼は4000円でオープン。ところが評判はフツ
ーの店でチトがっかり。
そりゃそうです。4000円の価値がある料理が、3500円の価格で食べられる
から人気になるのです。つまり、顧客満足度は、価値-価格ということ。
価格<価値だと満足で、価格>価値だと不満になります。
牛丼も300円なら安くてウマイ。400円だと高すぎてコノ味は当然。だからと
いって280円が"ウマすぎ"にはならないのがミソ。
結局、値決めと質決めは別のお話し。
なるほど、同じ私が、300円の立ち蕎麦と千円の手打ちを、両方好きなワケ
です。
※画像は本文と関係ありません