先週1週間、ベトナムへ行ってきました。滞在1日目の第一印象は、「兎に角、蒸し暑い」。湿度90%を越すのではないかと思うくらい、ハノイの4日間は霧雨が舞う日が続いていました。
世界で唯一、フランスとアメリカを撃退した国、ベトナム。ベトナムは、遠く1000年に渡り中国からの侵略とフランス(インドシナ戦争)、アメリカ(ベトナム戦争)と大国を相手に戦い続けた悲惨な過去を持ち、今ようやく英雄ホーチミンにより統一された国で、東南アジア第一の途上国として活気を呈する様は、まるで日本が戦後復興から立ち上がり、東京オリンピック前夜の活況が各所で聞かれる都市となっています。
面積は、33万k?(世界第12位・・ちなみに日本は38万k?)、人口8,520万人、日本のように南北に細長い国で、北部に首都のハノイ(人口650万人で亜熱帯気候に属し、四季がある。)、南部に経済第一都市ホーチミン(旧サイゴンで人口850万人、熱帯気候に属し、雨期と乾期に分かれ4月はその端境期)があります。
今回のベトナム行は、住宅・都市開発の視察がメインテーマでしたので、全工程の95%はハノイ・ハイフォン・ホーチミンと各所の都市開発視察に費やされ、還暦過ぎの体力には相当骨が折れました。が、なるほど共産主義(土地は国家の所有)で他国の人や企業が行う都市開発は難しく、一般の商道徳を離れた経済行為を必要としますが、行えば必ず成功するとの印象を受けました。次回以降ベトナムの住宅事情や都市開発事情を報告したいと思いますが、訪問した都市に関する限り、所得は日本の10分の1以下という貧しさは感じられず、住宅は3?5階建て、分譲マンション価格は年収の10倍を越すと言うのに、即完売するという活況を呈しています。
食べ物も、米文化なので日本人は馴染みやすいとガイドブックには書いてありましたが、多くは油で揚げた料理が多く、その油の不味さで3日目には食欲がなくなりました・・・。