21世紀になって間もなく20年が過ぎようという昨今。
「なに『ぴえん』とか最近のヤングは言っているんだ。バカ受け(藁)今ナウいのは『ぎゃふん』だろ」などと正常な時代遅れ認識を持つカサマですが、「20年前なんてまだ大学生だったころだし、ちょっと前ジャン!」と思って当時出たばかりのデジカメの写真データを見ると、案外風景が変わっていたりします。
一番大きいのは、当時の建物の写真などと比べると、21世紀に建てられたものはやたら柱が細くて壁が薄く、そして安普請なところ。おそらく計算機の発達で、構造計算などがより精密にできるようになったからかと思いますが、一方で素人目にはいちいち余裕もなくなり冗長性が失われ、何だか貧乏くさくなっているようにも見えるわけです。
まあ、でもそこは世の中、頭の良い人がしっかりやっているに違いないと思っておりましたが、案外そんなことはなく、順調にこの国は衰退し、劣化しているのではないか?などと遅まきながら気づき始めた43歳。
笠間 建さんは八木山動物公園駅にいます。
10月1日 · 仙台市 ·
【ヘアクラック】
最近一部で話題になっていた、八木山動物公園駅の立体駐車場に大量発生したクラック(ヒビ)を、夜中2330に(なぜ...)観察に行くなど。
こりゃあ、確かにすごい。
全ての階がこんな感じで、尽くエポキシ樹脂充填補修した手間を考えると気が遠くなりますが、利用者が「開業3年でこれとは、手抜き工事の駐車場ではないか?」とおっかながって、利用を忌諱する気持ちも分からなくもない...
素人なのでテキトーな推測ですが、「土間じゃないから伸縮目地無くていいだろ。建設予算少ないし(藁)」的なコスト削減しようとした(実際、目地が見当たらない...)か、震災で工期遅れて、真夏の暑いときに打設して硬化速度が早すぎ、乾燥収縮のムラができたか(初年度からクラックがあったとの指摘もあったようだ)。
構造クラックと違い、駐車場のヘアクラックは大きな問題ではなく割とある現象と言われても、素人目には
「おいおい、流石にトンネルの覆工コンクリの打設とかは、大丈夫だよな?」
と思ってしまいますなぁ...
国力全盛期に建造された南北線が施工や運行システム的に非常に優秀な子だっただけに、国力衰退期に建造された東西線は、どんなもんなんでしょうかねぇ...
<補足>
大型モールとかの民間の立体駐車場ではあんまり見たことがないので、やっぱり公共事業特有の何かがあったりしたのだろうかと、色々考えたり。
こういう空間を見て、その無人の中を一人で歩くと、文明崩壊後のディストピアを歩んでいるようで、個人的には萌え。ディストピアを体験したい好事家、GOTO 八木山ッ!