移住先で創業ッ!
移住者がその先で生業を作っていくというのは、ある意味で古くからあるモデル。それを戦略的に設計したのが徳島県神山町の「ワーク・イン・レジデンス」が嚆矢だったとして、実はわれらの足元宮城県にも、なかなか先進的な「まだ知られざる事例」があったですよ。
2019年6月9日
【六日町夜市潜入作戦】
この三年で10人が移住創業した「シャッターオープン事業」日本屈指の最前線、栗原市六日町の夜市に稲葉さんとNさんと潜入するなど。
最近移住したCさんにもご挨拶。
このメンバーでのフィールドワークは数年ぶり。N先生の博論に多少は貢献しましたかね?
いわゆる「地域おこし協力隊」スキームを活用しているのですが、見よ、協力隊事務所のこの要撃管制基地の戦術地図のような巨大なホワイトボードを!
地域の商店街の物件資源と開業状況が一目瞭然である。
いわゆる「見える化」ってやつです。
さらに月一回の夜市も、栗駒山麓の「辺境の地」(失礼)とは思えないほどの人出で、「流行り祭」になっておる。
もともと緩やかに消滅仕掛けて細ボソとやっていたものを、移住組の若手が一ノ関などの県外も含めた他地域のグルーブと連携して出店者を確保(その代わり、他地域のイベントには六日町のグループが出店応援する)。仙台じゃないところがミソ。
そしてわずか一年でこれ程までに。
そもそもこの「商店街に移住」「地域おこし協力隊」「創業」の組み合わせは、地域おこし協力隊スキームが開始された当初、自治体が受け入れ体制やノウハウがない中、民間企業の立場で稲葉さんが起業家教育などのプラグラム提供したことが発端らしい。
たぶん全国で一番早い。
10年近く経って、それが花開きはじめているということか。
ここには発展途上の様々なノウハウや知見があり、個人的には徳島の神山町、上勝町、高知の馬路村などの視察に匹敵する驚きがありました。
まさか足下の宮城県にこのような事例が生まれつつあるとは。。。
<補足>
夜市の記事なのに、明るいうちの写真が多いのはご愛敬ね。何しろ夏至も近かったし・・・。