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小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

2011年1月のアーカイブ

私の風貌を知っている方々にはあまり信じて頂けませんが、

こう見えて私、実はかつてJAZZをやっており、トロンボーンを吹いていました。

最近は楽器に触れることもめっきり減ってしまいましたが、

もちろん自宅にもトロンボーンが有ります。
 

そういえば、最近吹いてないなぁ・・・と、フト思ったおり、

「そういえば、『Trombone』って何語なのか?」という、

最初に楽器を手にしてから実に30数年して初めて疑問に思いまして、

今回はその話から。

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「Trombone」が何語かというのは、Wikipediaですぐに調べがつきました。
 

◆(以下、「Wikipedia」より引用)

イタリア語でTrombone、英語・フランス語ではTrombone、
ドイツ語でPosaune(ポザウネと読む)、中国語では长号(長號)、ロシア語ではТромбон。

そもそもラッパはイタリア語でTrombaであるが、
より大きなものを表す際に語尾変化によって派生語を生み出す拡大辞“-one”を付けたのが語源であり、
Tromb(a) + one = Tromboneは「大ラッパ」という意味に該当する。

 

そうか、トロンボーンってイタリア語で「大ラッパ」だったんだ!と初めて知りました。
 

かつてミュージシャン?だったころは、業界言葉よろしく言葉をひっくり返して使い、
「左」を「ダリヒ」、「屁」を「エーヘー」、びっくり仰天」を「クリビッテンギョー
などと言う様に「トロンボーン」も「ボントロ」と呼んだり、
略して「ボン」もしくは「ボーン」と呼んだりしていたので、
あの単純で棒状の形状とあいまって、
なんとなく英語の「bone」=「骨」と関係あるような気がしていたのですが、
全然関係無いのですね。

外国ドラマの「BONES」なんか、トロンボーン奏者の集まりみたいな気がしてたくらいですから。


・・・と、感心したところで、あれ?でも『ラッパ』って何語?」というギモンに。

 

これまた、Wikipediaで調べると、

◆(以下、「Wikipedia」より引用)

ラッパは、喇叭とも書き、楽器の一種で、一般に、現在金管楽器と呼ばれているものの古称、
または軍隊で使われる信号ラッパ(ビューグル)の略称である。

この語からは、トランペットやコルネットほどの大きさの、単純な形の金管楽器をイメージすることが多い。

「ラッパ」の語源は未詳である。

オランダ語のroeper、サンスクリット語で「叫ぶ」の意のrava、ravaに由来する中国語の「喇叭」など諸説ある。

 

なんと、語源が未詳なんです。
 

中国語でも「ラッパ」と発音するそうで、江戸時代には使われていたらしいので、
多分それっぽい楽器と一緒にこの名前も輸入されたんでしょうか?
少なくとも、日本語の響きじゃないカンジがしませんか?
 

かつて、私の学生時代に、これら楽器の名前を無理矢理日本語で呼ぶというのが流行りました。
(流行ったといっても、多分私の周りだけでしょうが。)

例えば、
クラリネットを「金具付葦板歌口木製縦笛」とか、ホルンを「真鍮製円形横向大型喇叭」とか。

ええ、もちろん正式名称ではなく私の周りで勝手につけた呼び方ですが。

で、トロンボーンは「真鍮製伸縮自在喇叭」ということで落ち着いておりましたが、
考えてみるとそのときも普通に「喇叭(ラッパ)」は日本語と言う意識しか有りませんでしたけど、
響き的には、どうも日本語らしくない。



でも、時代劇なんかで、忍者衆を指して、
「乱破(らっぱ)」とか「素破(すっぱ)」等とも言ったりするので、
あながち、日本語的でない、とも言えないのかも知れませんが。


ちなみに、新聞記事等で使われる「すっぱ抜き」というのは、
この忍者を指す「素破」が語源だそうです。
 

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そういえば、
「ラッパ」以外にも日本語っぽくない響きなのに日本語っていう言葉って
他にも結構有りますよね。
 

「ヘドロ」なんか、漢字表記もなくてカタカナでしか書かれないのに、日本語だし。
(人によっては、「屁泥」と書いたりもするようですが、正式な文字はないそうです)
 

民謡の合いの手の「ヤーレン、ソーラン」とか、
お神輿を担ぐ時の「ワッショイ」なんかも、もとはヘブライ語という説が有りますが、
日本語(と言っても掛け声ですが)なのに、ぽくないですよねぇ。

 

「ラッパ」と響きが似ている?バッタ(トノサマバッタ等の昆虫のバッタ)も、
何か日本語じゃないような感じがしますが、
これはこの昆虫が飛ぶ時の音「はたはた」から来ているという説があるそうです。

俗に「チキチキバッタ」(飛ぶ時に「ちきちき」言うので)とか、
「ショウリョウバッタ」(8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、
精霊流しの精霊船に似ているから)とか、
「コメツキバッタ」(捕まえると、体を上下にふって米を搗いてるみたいだから)とか言われる
あの細長いバッタを「ハタハタ」と呼ぶ地方もあるそうですから。

 

ちなみに「バッタもん」とか「バッタ屋」とかの、安売り品を言う時の「バッタ」は、
昆虫のバッタとは関係なく、
投売りの時に商品を「ばった、ばった」と山積みし、売っていた状況からと言う説と
「ばったり出会う」等に使う「ばったり」から、
「突然に、予想外に」売られるものや商売を指して言ったという説があるそうです。

私が昔聞いた俗説では、
製造者から途中の問屋や小売を(昆虫のバッタのように)飛び越して直売するからだ
というものもありましたが。

 

「ラッパ」と似ていると言えば、動物の「ラッコ(猟虎)」も日本語なんですよねぇ。
元はアイヌ語らしいですが。

だから外人に「ラッコ」と言っても通じません。
英語では「Sea Otter(シーオッター)=「海のかわうそ」の意」。
そもそも日本に普通にいる動物という意識すらして無かったですから、
もう絶対英語とかだと思っていましたが。
 

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・・・・えーと、「トロンボーン」の話だったのに、「ラッコ」の話になっちゃいました。

 

これだから、私がトロンボーンをやっていたと言っても、
なかなか信用してもらえないのでしょうねぇ。

 CA3C0077.jpg

※これが私のトロンボーンです。

KINGというメーカーのもので、

JAZZプレイヤーが良く使います。

これ以外にももう1本、

ブラバンやっていた時に使っていた、

YAMAHAのプロモデルバストロンボーンも持っています。

そっちは、30年以上前に買った、

もう骨董品なみのモノで、

とっくに製造中止になっている、

ちょっと特殊なモデルなのですが、

かなり奥にしまいこんでいて、なかなか出せなくて。

いずれ機会があればご紹介しますが。

 

 

 

 

このブログを見ているような方々は、
大概、キーボードに向かって何らかの文字を書いたりする事があるかと思いますが、
キーボード上にあるアルファベットや平仮名以外の記号の正式名称が気になったり、
「なんでこういうカタチの記号になったんだろう?」と思ったことはありませんでしょうか?

私、ふと「&」が気になってしまい、
何故これが「and」なのか不思議に思い始めてしまいました。

ということで、今回はそんな記号の話です。

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で、まず「&」ですが、
そもそもこの記号(?)は、アンバーサンド」という名前だそうです。

名前も含めて「アンド」だと思っていましたし、会話上では使わないので、
今更別の名前があると知っても、あまり使う機会はなさそうな気はしますが。

そして、この名前の由来は、
「&(and), per se, and」からきているそうです。
意味は、「アンド、そのもの自体がアンド」。

なんのコトやらわからない方が多いと思いますが、
そもそも英国ではアルファベットを覚えるのに、日本で九九を覚えるがごとく、
「A, per se, ah;B, per se, buh;・・・」(「Aそのものがアー、Bそのものがブー、・・・」)と暗唱し、
それをX、Y、Z 、&と続けて言っていたのだそうです。

「per se」は「そのもの自体」と言う意味で、
文字の形と読み方を覚えるのに、こう暗唱していたわけです。

ということは、「&」って、アルファベットの一部みたいなものだったのですね。

名前の由来はそうだとして、カタチの由来は、というと、
なんと紀元前63年に発明された速記法の一部だそうで、
元はラテン語の「et(=and)を筆記する際に、ペンを持ち上げずに続けて書く方法だったそうです。

そういえば、下図の右側のような形の「&」も見たことはありませんか?

Ampersand.jpg ※どちらも「and」として使われています。

このカタチだと、確かに筆記体の「E]と「T」がくっついたように見えます。
これが徐々に流れて、というか変化していって、今の「&」(左側)になったのだそうです。

まさか「et」だったとは。
なので、&c」と書いて「et cetera」=エトセトラとも読むのだそうです。
「etc.」は使いますが、「&c」は知らなかったです。

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「&」が片付いたところで、次には「@」が気になりました。

日本では「アットマーク」と呼びますが、調べてみると実はこの呼び名は日本だけのもので、
正式名称が無ようなのです。

世界中で使用されているにもかかわらず、正式名称が無いというのが信じられませんが、
とにかく世界では、それぞれ勝手に見た目で呼ばれているのです。

例を挙げると、
「サルの尾」、「象の鼻」、「カタツムリ」、「ネズミ」、「子犬」、「アヒル」、「猫の尾」、「長虫」、「バラ」等々。
う~ん、本当に様々です。

カタチの由来は、これまた中世の修道士が作ったという古い歴史を持っていて、
元々はラテン語の「ad」を略した文字だそうで、
意味は文脈によって、「to」とか「toward」とか「near」とか「at」というような意味に使われたそうです。
中の「a」は良いとして、廻りの○は「d」だったのです。

英語では、単価表示に使用していたマークみたいなものなので、特に呼び名がなく、
使用機会もどんどん少なくなっていたところ、
インターネットによるメールアドレスに使用されることになって、
一気に大復活を遂げた文字(?)なのだそうです。

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他にも、小ネタで二つほど。

「*」・・・アスタリスク 

原語の意味はラテン語経由の古ギリシア語で「小さい星」という意味だそうです。
見た目の通りですね。
ただ、これ、電話についているマークとは違うということに今回始めて気づきました。
アスタリスクは「×」に縦棒。
電話の方は「×」に横棒でこちらは「スターマーク」と言うのだそうです。
下記を見て違いを確認してみてください。

asuta.JPG※右側は、電話機についてる方です。90度傾いているのですね。

「♂」・・・マスキュラ・シンボル(日本名:雄記号) 

元々は占星学で使われる記号で、火星を表す記号だったものを、
生物学者が性別を表す記号として採用したのだそうです。
「♀」の方はフェミニン・シンボル(日本名:雌記号)といい、こちらは金星を表しています。


火星が男性で金星が女性とは、なんとなくイメージできる気もしますが、
なんと言っても生物学者が採用しましたから、分類上「雌雄同体」を表す記号も決めていました。
水星を表す記号で、下記のマークだそうです。
多分○○・シンボルというのでしょうが、呼び名は調べても判りませんでした。
水星は英語で「マーキュリー」なので、多分そんな感じだとは思いますが。
パソコンで変換できないし。

Mercury_symbol_ant.JPG

水星.jpg

、左の画像が水星です。

きっと、訓練すれば、この画像で上のマークが思い浮かび、

はるな愛さんとかを想像できるようになると思います。

この記事を書いた人

斉藤 一則

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