5月1日から元号が「平成」から「令和」に代わりますね。
元号を採用している国は今や我が国だけですが、文化を大切にする気持ちは重要な事だと思っています。
「お花見」や「お月見」、田舎での「さなぶり」行事。その心持がインバウンドにも繋がる事ではないかとも思ています。
さて、「令和」の採用原典である万葉集は、日本最古の歌集で、7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂されたと言われています。現代の歌集と言えば、有名個人の歌集が主ですが、1,300年前のこの時代に編纂された万葉集は、大和の国周辺の貴族が詠んだ歌集ではなく、関東や東北南部、長野・静岡周辺の人々が詠んだ歌も収録されています。
万葉集以降に編纂された歌集の「古今和歌集」「新古今和歌集」など勅撰和歌集は、貴族や高官などの歌を纏めていますが、万葉集には、その他に、防人や芸能者、農民、遊行女婦に至るまで約4,500首の歌が収録されており、その歌詞の内容も様々で、時の政治を批判するような歌も収録されていす。なにせ「詠み人知らず」という歌が約2,300首もあるのですから・・・。編纂者は大伴家持などの名前が挙がっていますが、「詠み人知らず」にして時の政府を皮肉ったとは賢い人ですよね。