ベトナム

　（一社）ベトナム住宅研究会を設立してから５年を経過した。

これまでに４度、ベトナムを訪れ主に首都ハノイ、南のベトナム最大の都市：ホーチミン（旧サイゴン）、真ん中に位置する第三の都市：ダナン周辺の開発地や歴史ある建物等を視察してきた。

メンバーの一人のＩ氏は、ダナン市に設計事務所を持っている。そこでは地元のスタッフが日本家屋の設計に携わっており、Ｉ氏は年に何度か事務所を訪れ指導しており、私も前回のダナン訪問時に事務所を訪れた。スタッフは２０名ほどで、皆若く溌剌としていた。

そのＩ氏から、先日メールが入った。

「今ダナンにいるけど、地元の仲間から、建設中の分譲マンションを買わないか」というお誘いである。

販売パンフレットも添付されていた。ダナン市は人口100万人と仙台市と同程度の規模だが、フエやハイフォンなどの古都にも近く、風光明媚な今一番外国観光客に人気のあるリゾート地でもある。

その海岸リゾート地に面して建設中だと言う。３１階建ての高層マンションで広さは１８坪～３０坪くらい。価格は１，０００万円～４，０００万円くらいになっている。

今回の分譲マンションは投資用であり、所有者が使用できるのは年間で１０日間だけで、その他はすべてコンドミニアムとして外人観光客や他地域の地元観光客に貸し出すシステムとなっている。

７月末に東京でベト研の例会があったのだが、メンバーから「松ちゃん、ダナンのマンションを買ったら」と言われたが、「お金もないし、それよりも以前ベトナムでマンションの基礎工事現場（建物は低所得者用の分譲マンション）を視察してから、（地震国日本とは異なる粗末な基礎構造に）あの構造ではとても怖くて住めないよ」と返答したが、それで十分なのだろう。