東日本大震災から早5年目を迎え、沿岸部の復興を除いて市街地の復興は終了しました。
慶長大地震から400年後の、2011年3月11日の未曽有の大震災を経験したことは、精神的にもまた防災の在り方を見直す上でも貴重な経験となりました。
明治(明治45年生まれ)・大正・昭和と激動の時代を生きて来た母は82歳でなくなりましたが、母が作る「お年とり」(仙台では新年の祝いよりも大晦日のお年とりの膳にはナメタカレイの煮つけと種々の料理が並び豪華だった)の料理や、元旦を迎え父の前で「良き初春を迎えておめでとうございます」と挨拶し、お年玉を貰った光景は忘れがたい。また母が作る正月の仙台雑煮(干した焼きハゼで出汁を取る)や漬物は秀逸だった。
仙台での単身生活も15年が過ぎた。趣味の少ない私だが、今の趣味と言えば新たに料理が加わった。
「和食料理の基本・洋食料理の基本・男の肉料理」の本を手に休日を利用して料理を作っている。
昨年は大好きな鰹(旬の鰹は鮪より旨いと思う)が不良だったが、お昼時には会社の向かいの小料理屋でよく鰹の付け丼を食べていた。あまりにも美味しいので是非自分でも作りたいと、付けだれのレシピを教えて貰い、スーパーで鰹の半身を購入し包丁で切ってみたが、うまく切れず「これは刺し身包丁じゃなきゃー難しいな」と東京の自宅に帰った時、家族で浅草をぶらぶらするついでに合羽橋に行き、刺し身包丁を仕入れて来た。
炊き立てのご飯に大葉と白ごまをふり、付けだれに付けた鰹を敷き詰めて、最後に茗荷の細切りを乗せて完成。食べれば、至福の時を迎える。こんな旨いものがこの世にあるのかと、大満足。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか。
私のメインの業務は、不動産・建築の企画業務で民間の地権者様と協力して主に事業用建物を企画設計しているが、震災以降の工事費の高騰で、業務は思うように進んではおらず、何とか打開策をと年を跨いで思考しているが、なかなかねー。
どんな業務にも困難に直面する時期があり、考えれば考えるほど、正解には遠くなるものです。
そんなときには、「笑い門には福来る」との諺にもあるように、常に笑顔で頑張っていれば、きっと好結果に繋がると思います。
本年も、皆様に大きな福が訪れますように。