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じょうほうのツボ!

情報制作に係る新しい「こと」、変わった「もの」を紹介していきます。

Person Finder

3月11日の地震から早いもので1ヵ月が経とうとしています。
ガソリン不足などもようやく解消に向かい仙台市内は少しずつ平常を取り戻しつつあるようです。

私の親戚では、妻の実家が石巻と女川にあり、津波の被害を受けました。
地震後は連絡を取るすべもなく安否も分からない状態が続き、4日後自宅に電気が復旧してから、石巻と女川の状況をインターネットなどを通して調べましたが、情報が断片的にしか出てきません。
ツイッターには実家のある渡波地区の真しやかな情報が流れ、一喜一憂しながら様々な伝手も頼り安否確認を行いました。

安否登録をした一つが、googleのPerson Finderです。
探している人の名前、性別、住所、年齢、電話番号、写真、説明(特徴や、どのあたりにいる可能性があるかなど)と自分の連絡先などを入れます。

その時点で不明だったのは、妻の両親と祖母、叔父、叔母、従弟の6名でしたが、登録後すぐに20年会っていなかったオーストラリアにいる従姉からメールがありました。

従姉も親戚をPerson Finderで探していて、震災後から石巻周辺の情報を集めていたようで津波後の航空写真や、避難所の名簿の画像、YouTubeで石巻地区を撮影した映像や写真などを教えてくれました。

一つずつ見ていくと、ある映像中に、実家の隣にある建物が写っていて、周辺がそれほど大きな被害を受けていないと分かり、どこかに避難をしているのではないかという希望が見えました。
しかしその時点では、もし買い物に行っていたら・・・、女川に行っていたら・・・など不安は絶えません。

1週間後にようやく不明だった従弟から連絡があり、親戚全員の安否が確認できました。
すぐに石巻に向かうと、実家は床上浸水でなんとか暮らしていける状態でしたが、女川の祖母と叔父の家は完全に流されている状況でした。

今は毎週石巻に通い、必要な物資を届けています。
日に日に良くなっている印象もありますが、未だライフラインの復旧のめどはたっていません。それでも先日行った時は近くの避難所で炊きだしている、「とん汁」と「お汁粉」、「おにぎり」と「お米5K」をもらって、私たちよりもしっかり食べているような感じがするほどに現在は配給も来るようになりました。

これからのことを考えるとまだ先は見えませんが、家族や親戚、水や電気、物の有難味を再確認した出来事でもありました。

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写真は実家近くの渡波小学校(まだ1,000人近く避難をしています)と実家前の通り(2日撮影)

この記事を書いた人

木島 博章(ハリウコミュニケーションズ株式会社)

情報制作担当。
情報資源の有効的活用方法を模索し、Webなどデジタル媒体から印刷物まで幅広く手がける。

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