先日、栗駒山麓ジオツアーに参加してきました。
栗駒山麓ジオパークは平成20年の岩手・宮城内陸地震で発生した大規模崩落地など栗原全域の地形や地質を生かした自然公園です。9月に「日本ジオパーク」に認定されています。
この日のツアー内容は「大地の形成の謎を探る」というテーマで幅広い年齢層の20名が参加致しました。
初めに栗原市防災学習センターで「岩手・宮城内陸地震(内陸直下地震)」と「東日本大震災(プレート境界地震)」の2つの地震を体験。4年前の東日本大震災が一番強い地震だと思っていましたが、長く強い揺れとは違う瞬間の怖いほどの縦揺れを岩手・宮城内陸地震で感じました。
40分ほど移動した「荒砥沢ダム」では地震で発生した大規模崩落・地すべりで流入した土砂の状況説明を受けながらダムの監査廊(地下トンネル)の見学を行い、昼食には考案中の地元の素材を使ったとてもバランスの良い「ジオパーク弁当」を堪能しました。
午後からはツアーのメインとなっている日本最大級の地すべりのエリア「荒砥沢地すべり」と、斜面災害でおこる「山腹崩壊」「地すべり」「土石流」の3つの災害が同時多発的に発生した「冷沢崩落地」を見学、観光名所となっている「行者滝」をまわってツアー終了です。
ジオガイドの方がとても楽しく丁寧に話をしてくださり、地層のサンプルや模型などでメカニズムの理解がまったほか、栗駒ジオパークの現地でしか感じることのできない壮大な光景と魅力を体感することができました。
冬場は伊豆沼を中心としたツアー、12月23日には認定記念フォーラムを行う予定になっていますので注目してみてください。