東日本大震災の福島原発事故を受けて、東北大学大学院歯学研究科と奥羽大学歯学部そして福島県歯科医師会が協力して、お子さんの抜けた乳歯を集めそこに含まれている放射性物質を調べるプロジェクトが行われています。現在までに6,000本以上調べられました。今のところの結論から申しますと福島県から離れた対称群のお子さんの放射性物質と福島県内のお子さんの乳歯の放射性物資の含まれている数値はほとんど変わりありませんでした。原発事故による影響はほとんどありませんでした。この乳歯の放射性物質の調査はアメリカなどで1950年くらいから行われています。その結果をみると50年から60年代はアメリカやソ連などで核実験が多く行われていたため、なんとこの時代の乳歯にはいまの2倍の放射性物質が含まれていたのでした。私は1965年生まれなのでここに相当します。少し驚きました。何はともあれ福島では大きな影響がなかったようで安堵いたします。 だんだん寒くなってきましたね。インフルエンザなど気をつけてご自愛ください。
黒ひげのモノローグ
口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと