写真はフクシアです。咲き始める季節となりました。ちょっとぼかして優しい雰囲気の写真にしてみました。
話は変わり今年私55歳でございますが、この3月に晴れて医学研究科の大学院を卒業し、医学博士を取得しました。大学は福島県立医科大学で、講座は感染制御学です。クリニックの仕事をしながらの研究でしたが、コツコツ4年半、教授や医局の先生方の助けをお借りして最後までやり切ることができました。歯科医師として医学研究科での研究は大変貴重な経験になったと思います。
新型コロナウイルス 感染症を予防するには手洗いはとても重要です。しかし、頻繁に石鹸や手指消毒剤で手洗いをしていると皮膚の弱い方は手荒れを起こしてしまうことがあります。この手荒れは要注意です。手荒れを起こした皮膚の表面は、細菌やウイルスの温床となってしまうことがあるのです。手荒れを起こさないように保湿剤などを併用して皮膚を守ることは大切ですね。
私はこの手荒れと手指消毒剤の関係を研究いたしました。専門的にはエタノール、ポビドンヨード等手指消毒が手の細胞にどう影響するかという内容です。ミクロのレベルで調べていくと手指消毒剤はどれも皮膚細胞への影響が認められました。繰り返し消毒剤が細胞に触れていくと、影響を受けて手荒れに繋がっていきます。
今回手指消毒剤に加えてオゾン水という機能水も使用しました。オゾン水は消毒・殺菌作用が認められると報告され、今後有用と考えられています。詳しく知りたい方は日科ミクロン社のHPに掲載されていますのでご参照ください。https://www.nikkamicron-kansenboushi.com/ozonewater/
今回の研究ではこのオゾン水は皮膚細胞への影響はとても少ないと認められました。保湿剤を併用しても皮膚が弱く手荒れを起こしやすい方の感染予防の手指消毒にはこのオゾン水は大変有効であると思われます。
先月仙台エリアマーク事業協同組合の松本理事代表をはじめ皆様から卒業のお祝いのお言葉をいただきました。とても嬉しく思いました。今後も皆様に情報提供できたらと思っております。宜しくお願いいたします。