いろは横丁で飲食店を営むある飲み屋さん
の話のつづき。
このお店のランチは、魚定食をメインに、
“お袋の味”を提供し、独身や単身赴任の方
が多く通うお店。
今年の夏は猛暑がつづき、客足が遠のく日も
あったある日、あるお客さんから一言。
「こう暑いと、さらっと食べれる麺類なんかが
あったら、もっとお客さんが入るんじゃない!?」
お客さんの声ということもあって、さっそく
そのお店のマスターは、冷たいそうめんに
具をたっぷり盛り付けた商品をメニュー化。
暑い夏はこれ!っと提供をスタート。
・・・結果としては、
まったくそうめんは頼まれず。。。提供中止・・・
よく考えてみると、
独身や単身赴任のお客さんがそのお店に
来る目的は、やっぱり「魚」!
「魚」がメインの家庭料理が食べたくてこの
お店に来るのであって、冷たい麺類は他店
でも食べられるメニュー。
提供する商品がそのお店の強み(セールス
ポイント)を外してしまうと、案外、お客さんは
素直に反応してしまうんですね。。