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小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

2021年7月のアーカイブ

先日見かけた、フェンスに並ぶスズメ。
IMG_4132.JPG
電線の上とか、高いところではなく、
人の目線位のところに並んでいて、
こういうの、あんまり見たことなかったなぁ、
と思った次第。


で、例によって、ここでまた「すずめ」って名前の語源が気になりまして、
調べてみました。

これまた、やはり、諸説あるのですが、
一番目についた説は、
「鳴き声の『しうしう』に、鳥類につく接尾語の『め』がついた」
というもの。

どうやら、その昔の人には、
スズメの鳴き声が「ちゅんちゅん」ではなく「しうしう」と聞こえていたようで、
「しうしう-め」→「すすめ」→「すずめ」のように変化したという話し。

鳴き声から名前がついたと言えば、
以前に「ひなまつり」のブログの中で紹介した「ひよこ」も
「『ひよひよ』と鳴く子供の鳥」=「ひよこ」
だったなぁ、と。

「聞こえ方」とその音の文字表記との間にも、
古代と現在では差がありますから、
"音"的に現在の発音の「しうしう」かどうかは、
何とも言えないですけれどもね。

で、「しうしう」は良いとして、
「め」の方の「鳥類につく接尾語」というのが、
ちょっとざっくりな感じがします。

確かに、「スズメ」以外にも
「ツバメ」「カモメ」がありますが、
その他にはあまり思いつかないですし、
「ウグイス」「ホトトギス」のように
「ス」も「鳥類の接尾語」のように言われることも有るようで。

一説には、
「数が多くある様子、群れている様子」が「め」
と言うのも有り、
それならば、確かに「スズメ」も「カモメ」も群れていますし、
「ツバメ」も結構固まって目にする機会が多い鳥だなぁ、とは思います。

学説でも何でもないですが、
個人的にしっくりくるような気がするのは、
「め」=「小さくてかわいいもの」
という意味がある、というもの。

「目」も小さくてかわいい。
「芽」も小さくてかわいい。
「女」も小さくてかわいい。
(現代人の体格ではなくて、あくまで古代の話として)

また、同様に「あ」には、「天、空」の意味があるので、
「空から降ってくる、小さくてかわいいもの」を「あめ」
と言うのだ、という話し。

これなら、
「『しうしう』と鳴く、小さくてかわいいもの」
で、「スズメ」というのもなんかイメージ的にしっくりくるんですけどね。

ちなみに漢字の「雀」は、
「小」と「隹(ふるとり)」に分けられて、
「隹(ふるとり)」は、
尾を下げて地上にいる鳥の象形だそうで、
「小さくて、尾を下げて地上にいる鳥」は、
まさしく「雀(スズメ)」ですよね。

もひとつ、ちなみに「ツバメ」「カモメ」の方は、
鳴き声とは関係なく、
(もちろん、諸説ありますが)

「ツバメ」
元は「ツバクラメ」と言われ、
「ツバ」=「光沢のある」、「クラ」=「黒い」、「メ」=「鳥の接尾語」で、
これが略されて「ツバメ」となった。

「カモメ」
「カモメ」の幼鳥の柄が「籠(かご)の編み目」に似ているから

という説が出ていました。

「カモメ」の「メ」は「鳥類の接尾語」では無いようなんですけど。

でも網目の「め」も「目」と書くので、
「小さくてかわいいもの」の「め」なら、
共通項があるようにも思うのですが。

医者には色々言われるもの、
やっぱり、このトシになっても、
野菜、よりも、魚、よりも
「肉」派な私です。

とは言いうものの、決してグルメなどではないですし、
収入との関係上、
食べる「肉」も値段で選んでしまう事が多く、
「牛」「豚」「鳥」の別と、
「脂」の付き方だけで判断してしまいますので、
「肉」の部位に関しては、全然知識が無い事に、
いまさら気づいた、という・・・・

「とりのささみ」も、
「鶏肉」で、脂があまりない部位、程度にしか考えていなかったので、
「ささみ」=「鶏の胸肉」と咄嗟には結びつかない始末。
sasami.jpg
「ささみ」は「笹身」で、
胸肉が笹の葉に似ている形だから、そう呼ばれるのですが、
飲食店やスーパー等々、店頭によっては「胸肉」表示しかないところもありますし、
最近は完全に一般に定着した「サラダチキン」だって、
商品に「胸肉」とだけ書いてあることも多く、
必ずしも「ささみ」とは書いてないですしね。


同じ「ささみ」=「胸肉」でも、
「にわとり」ではなく「鴨(かも)」の場合だと、
「ロース」と呼ばれたりするのも、話をややこしくしますよね。

「豚」「牛」で「ロース」と言えば、
「胸肉」や「腹身」ではなく、背中側の部位ですし。


「ロース」が比較的「脂」の少なく高級(そうな)部位なので、
高級そうな「鴨」肉には、その名を使ったのでしょうか。
いやいや、ちょっと調べたら
「鴨」だけでなく「鶏ロース」という言葉も、料理レシピで出てました。
つまり、
「とりむねにく」=「ささみ」=「とりロース」
と、言う事のようで。

そういえば、「カルビ」と言うのはどこの肉かという問題。

Wiki様によると、
「カルビ(朝: 갈비)は、朝鮮語で肋骨(あばら)を意味する言葉。
朝鮮料理では、あばらの周辺に付いている肉、つまりばら肉のことを言う。」
と出ていまして、ここにきて、また、今更、気づく事実。
・・・「カルビ」=「あばらの周辺の肉」=「ばら肉」なのか、と。
「カルビ」=「バラ肉」は意識してなかったなぁ。

「肋骨」が元なので、基本的には「牛」でも「豚」でも
その周辺の肉は「ばら肉」で、「カルビ」なのですね。

と言う事は、「鳥胸肉」も、ある意味、カルビなの?と思って調べたら、
当然のように「鶏カルビ」という言葉もあって、
そのフリガナが「タッカルビ」、って。
あの?韓国料理の?と、なって、よくよく調べたら、
韓国語で「鶏」が「タツ」だということで。


いやー、辛い物が苦手で、韓国料理を全然食べないので、
これまで、全く、頭の中で、結びついていなかったです。
整理すると、
「とりむねにく」=「ささみ」=「とりロース」=「鶏カルビ」
って、事になってしまって、
「鶏肉」の部位としては、「ロース」=「カルビ」
と言っても、間違いにはならないという
かなり不思議結論に至ってしまいました。

ちなみに、日本の消費者庁による肉の部位表示の分類では、
「バラ肉」はあっても「カルビ」という部位はなく、
焼き肉店で提供する際の名称としては、
『「カルビ」はどこの部位の肉でも構わない。』
と、なっているそうで。
つまり「カルビ」は「部位名」ではなく「メニュー名」と言う事らしいです。

まぁ、ある意味「肉」以上に「肉のアブラ」が好きな私としては、
「アブラ」が美味しい「お肉」ならば、
部位の名前は気にしませんが。

この記事を書いた人

斉藤 一則

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