「♪か~ら~す~、なぜなくの?~」の歌詞の「七つの子」や
そのパロディの「からすの勝手でしょ~」(古っ!)は別として、
どうも、あまり良いイメージで語られることの無い「カラス」
弊社本業でも、ゴミ荒らしの張本人として、正直なところ、
困りモノの生き物ではあります。
とは言え、
「ノラ猫」「ノラ犬」がほとんどいなくなり、
「スズメ」や「ツバメ」を目にすることも少なくなってきた昨今、
「ハト」のようにエリア限定でいるわけでもなく、
まちなかで目にする生き物としては、
最も身近で、かつ、大きな生き物かもしれないなぁ、と思って、
少し「カラス」について調べてみました。
「カラス」は「烏」「鴉」「鵶」「雅」と、漢字で書きますが、
どれも「あ」という読みがあり、「ああ」となく鳴き声から、
来ているそうです。
「かぁ」のイメージがありますが、昔の人は違ったのですね。
「烏」の文字に関しては、全身真っ黒のカラスは、遠目に「目」がわからず、
「鳥」から、「目」の分の1本を抜いた文字という話も。
「カラス」という読み自体は、
「カーカー」の鳴き声からきているという話もあるようですが、
どうやら「黒」という色を表す「カラ」に、
「鳥」を表す「ス」を付けというのが、主流のようで。
そういえば「ウグイス」「カケス」とか、
他にも語尾に「ス」がつく名前の鳥っていますよね。
世界的にも「カラス」=「黒い鳥」と言うイメージで、
その意味を名称としているようです。
そもそもが「クロ」という色を表す言葉を、
「K」(もしくは「C」)の音で表す言語が多いので、
なんとなく似通った名前になってる感じです。
カラス:日本語
クロウ:英語
コルボ―:フランス語
クラーイ:オランダ語
クレーエ:ドイツ語 等々。
「カラスは何故、黒いのか?」という物語は、世界中にあるようですが、
私が聞いた事があるのは、こんな話。
「元々は真っ白だったカラスが、もっときれいになろうとして、
色を付けていったら、欲張って、色を重ねすぎて、結局、黒くなった」
他にも、似たような話で、
「フクロウの染師に依頼して、黒地に金銀がいいと思ったフクロウが、
黒く塗ったところで、カラスが怒り出し、追いかけまわされたフクロウは、
カラスの飛ばない夜しか出てこなくなり、カラスはいまだに「ガァガァ」
文句を言っている」なんて話も。
他にも
「隠れた太陽を探し出した時に日焼けした」
「不倫の密告をして、その後の悲劇の八つ当たりで神様に黒くされた」
「嘘をついて、神様に焼かれた」
等と言う話も。
「カラス」の頭の良さに関する逸話も色々あり、
「道路に木の実を置いて、車に割らせる」
「鳩の餌の自販機に拾ってきた硬貨を入れて餌を得る」
「公園の蛇口のハンドルをひねって水を出して飲む」
「高所から固いものを落として割って食べる」
「小さい時から教えると、九官鳥よりも言葉を覚える」
「小枝等の道具を使う」
「生存のための本能(食事・生殖・危険回避)と関係なく遊ぶ」
等々が、報告されています。
写真はカラスに荒らされたゴミ置場。
そんなに頭がいいならば、
散らかさないで食べるとか、
食べた後は片づけるとか、してほしいです。