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小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

2015年3月のアーカイブ

2週間ほど前から右目がかゆくなって、どうも違和感があるもので、鏡を見たら、下瞼にぷっくりと。

「ものもらい」だったようで、眼科に行って薬をもらいました。

正式名称は「麦粒腫」という言うらしいですが、そもそも「ものもらい」って、どうしてそう呼ぶのだろうと調べたら、その昔、他人から物をもらうとこの病気にかかると思われていたからだそうで。

で、

その流れで調べたら、宮城県ではこの病気を「ばか」と呼ぶのですね。

「ケンミンショー」でも紹介されたとか。

と、いうことは、私、眼科で「ばかにつける薬」をもらったんだなぁ、というのが表題の話です。

ここでフト、「他にも方言などで『ばか』と呼ばれるモノや生き物があるのかな?」と思い立ち、調べてみました。

■ばか

78017_kosiabura_1.jpg

この「コシアブラ」という植物を中国地方では「ばか」と呼ぶそうです。
この芽を「ばかの芽」と呼んで、てんぷらにして食べるとおいしんだそうで。
見た感じ、「タラの芽」みたいですけど、「タラノ木」と同じ仲間の「ウコギ科」だそうです。
でも、「タラノ木」よりも大木になり、トゲもなく、その芽は「山菜の女王」と呼ばれるんですって。
なのに「ばか」って・・・・。

■ばか

ibodai.jpg

高知では、「いぼだい」のことを「ばか」と呼ぶそうです。
関東では「えぼだい」ですね。
パッと見、ばかそうな顔をしている魚は、他にも地方ごとで「ばか」と呼んでいるものがいるとの話も。

■ばか

ooonamomi.jpg

草むらに入っていくと、知らぬ間にくっついてくる「ひっつきむし」。
正式名称は「おおおなもみ」と言いますが、郡山ではこれを「ばか」もしくは「ばかの実」と呼ぶそうです。
仙南あたりでも「ばか」と呼ぶ地方があるとか。「ばか」以外にも地方ごとに様々な呼び名があるそうですが。

■ばか

bakagai.jpg「ばか貝」ですね。
舌というか足をダラーと出したところが「ばかっぽい」という事らしいですが、他にも、棲み処を一夜で変えることから「場替え」と呼ばれ、これがなまったという説もあるとの事。
貝にとっては、残念ななまりかたですね。
ちなみに、寿司ネタで「青柳」と呼ばれるのは、この貝をむき身にした状態のものを差すそうで、貝殻付の時は「バカガイ」が正式名称です。バカガイ科バカガイ属のバカガイです。

■ばか

tougyuu.jpgスペイン語で牛のことを「バカ(vaca)」と言うそうです。
方言ではありませんし、上記までの流れに全く乗っていませんが、一応。




なので、「バカガイ取りを仕事にしている、麦粒腫になった馬鹿者が、コシアブラといぼだいを食べながら、おおおなもみを牛につけている」という場合、

「ばか取りでばかのばかが、ばかとばかを食べながら、ばかをばかにつけている」

という言い換えもできるのではないか、と。

本日はひなまつり。

ですが、話題は全然別の話です。

先日、東京出張の折、街角の不動産屋さんの物件募集看板で、このようなものが。

zenntai.jpg

「チャレンジ物件」で「チャレンジャー」を募集していました。

弊社管理物件ではありませんが、確かに賃貸物件では「訳あり」として、当該エリアの物件としては安い賃料の物件がたまに出たりします。

「訳あり」と聞くと、どうしてもその部屋で何らかの事件・事故があったりしたのかと思ってしまいがちですが、そういう事ではなくて、「すごく古い」「リフォーム無しの現況貸し」「変形している」「一部設備が無い」「日当りが著しく悪い」等々、それなりの理由・・・つまり「訳」があるものも、特に都市部ではあったりします。

貸主としては、「さすがにこの状況では、借りたい人はいないかもしれないが、ゼロ収入よりは少しでも賃料を払ってもらえた方が良いので、募集してみる」的な勢いで不動産屋に相談するわけです。



中には、「そもそも何故こうなったのか?」さえ疑問に思うものもありますが。

「間取の手帳」という今でも売られている、変わった間取を集めた本がありますが、世の中には、なにがしかの理由、勢い、間違った勇気、思慮不足等々から不思議な事になってしまっているものが確かに存在しているんですね。

で、先の看板で紹介されていたものの中には、こんなものも。

7000.jpg

礼金・敷金ゼロで、トイレのみしかない洋室。

それにしても「7,000円」の賃料って安すぎ、と思ったら、

「管理人室貸します。(条件アリ)」

って、もしかして賃料払って管理人をしなければならないのかしら?、とか。




35000.jpg



直角三角形の間取って、すごすぎ。

とか。









それにしても、こういう物件を「チャレンジ物件」と呼ぶところが、とにかくポジティでいいなぁ、とは思います。

この記事を書いた人

斉藤 一則

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