私の担当ブログでは、建築・不動産の小さなギモンを調べてお話しさせて頂きます。
第1回目は、「フローリング」に関してのお話しです。
まずはいきなりクイズです。以下の4つの内、「フローリング」はどれでしょう?
答えは、、、、ぜひ、最後まで読んでください。
・・・・・・・・・
『フローリングのどこにギモンがあるんだ?』という方も大勢いらっしゃるかと思いますが、
そもそも私、「フローリング」って言葉の元々の意味が何か?ということを大分後になって知りました。
「・・・リング」って部分が「ing」だとしたら「フロール」って何?みたいな感じでよく理解しておらず、漠然と「フローリング=長方形の木質系床材」と思っていました。
調べてみると、英語で書けば「Flooring」なので、「フロア+ing」で、まさしく「床材」のことなのですね。
ですから英語圏では、床に敷きこむものは全部「フローリング」で、木でも石でもタイルでも畳でも、「床材」=「フローリング」となります。(実際のところ、英語の発音としては「フローリング」というよりも「フロアリング」の方が近いかもしれませんが)
つまり日本で使われている「フローリング」は和製英語で、アメリカ人に日本で言う「フローリング」を伝えようと思ったら、「hard wood floor」とか「wood flooring」と言わないと通じません。
日本での「フローリング」の製造は大正2年に北海道で始まったそうですが、最初に誰が現在のような木質系で長方形の部材を継ぎ合わせたものを「フローリング」と言い始めたのかは、色々調べてみましたがよく分かりません。
古く日本で使われいた和風の板敷きに対して、洋風の部屋に使われるものを区別して言い始めたという話しもありますが、だったら「ウッドフロア」とかでも良いような気がしますよね。
さて、いまひとつすっきりしないままで、最初のクイズの解答ですが、ここまでの説明の通り英語での言葉の意味どおりであれば、すべてが「フローリング」です。
日本で使われる「フローリング」の意味では、正解は①番。写真では判り難いかもしれませんが、他のものは、それぞれ以下の通りです。
②・・・CFシート(塩化ビニール製のシート部材)
③・・・パーケットフロア(木質系ではありますが、このような貼り方をパーケット(寄木細工)フロアとして日本では区別して呼ぶことが多いです。)
④・・・コルクフロア(昔はコルクタイルと言えば正方形が主流でしたが、最近はこのような貼り方ができる部材もあります。)
・・・・・・・・・
フローリングの機能や製造過程、安全性に関する話しでなくてスイマセン。何せ、「小さなギモン」ということで書き始めてますので、今後も「えっ、そっち?!」みたいなテーマになるかもしれませんがご容赦の程を。