残暑、夕べに涼しさありの開花横丁。
早秋の茸の附出で北海ビールを頂戴していると、晩夏名残りの岩牡
蠣が、テンコ蒸し盛りで登場。
おおっ、コレ一人何個?
今宵主催の男爵(本日は組合のリジチョー)、思わず身を乗り出すと、
会計専攻のリナ教授が楚々とよそって差し上げる。
隣のセンム、向かいのジョームには、おビールを注いで差し上げる。
実力主義だの、ジェンダーだの、もっともらしく語っていましたが、五
十路を超えた殿方は、やっぱり柳眉の酌が好き。
氷浮かべた焼酎で、話題は地元スーパーの民事再生。
リジチョー真顔で、会計士でも見抜けませんか?
数字だけでは見抜けません。私はニオイで見抜きマス。
ピンと来るですか!?
来ます。というより、ニオイます。
五感の中で、睡眠中も起動しているセンサーが嗅覚。
寝てたら目も、雑音も、味も、随意な動きもログオフしてますが、何ん
と匂いはオンライン。火事に焦げ臭で目覚める訳です。
社長の目を見て真摯・業績を見て適正でも、リナ教授の監査センサー
は、ニオイでピンと来るそうな。
まさに経験でしょうなー。
上機嫌のジョームに、教授曰く、いいえ本当にニオイがするのデス。
先日コンビニに野球選手がいたので、こっそり近づいて嗅いでみたら
無臭でしたヨ。あの方はHじゃございませんね~。
白眉喝采!
世の中、普通に特殊能力お持ちの方がいらっしゃる。
一方、普通の能力を特殊ってことにする輩も結構いる。
まちづくりや商品開発などリアルを形創るプロジェクトは、自社ノウハウ
+外部専門能力と組むことが効果的ですが、専門家経歴や印象だけ
でなく、やり方≒生きざま?≒ニオイを嗅ぐことが肝要かもしれません。
※画像は本文と関係ありません
四方山雑記帳
東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし
2010年8月のアーカイブ
またまたアヂィ~ので、
電車の接続ミスの性にしてタクシーで塩竈へ。
西塩竈のガードあたりね。旨い店あるんだよ、と言えば
ロン亭ですか?と運ちゃん即答。ツウだねー。
仙台から車で行くなんて、お客さん相当スキですねー。
例えば七ヶ浜ガゼのムース、塩竈バチ鮪のカルパッチョ、黒毛和牛の
網焼の、3品セットが1800円など、日替わり3品だけで食材の質・料理
の味・種類・量・価格とも絶妙なベターバランス。
喩え下手ですが、そこらのビストロなら3600円でしょう。
ドレスシャツにボウタイ締めたおかみさんが、昭和の一軒家でいらっし
ゃい。コック服のご主人共々、語らず・笑わずながら、実家の茶の間
で御馳走楽しむような気兼ねなさです。
本日は、夏野菜のミネストローネ、マコガレイのカルパッチョに、お約
束の黒毛和牛網焼きで3品セット。今だワインに行けず、ノドのなるま
ま生ビールの勢いでニラ餃子。炭酸の力捨てがたく、泡葡萄酒にチェ
ンジしてタカコ先生はエスカルゴとパルマハム。ネクタリンのタルトに
負けず、男は御新香。〆にナポリタン。
以上、願いまして3名で15000円??
よく見たら、3品セットは1200円也!
ありえない満足度に浸りながら、貸し切り状態だった店を出る頃、ご
一党様がどやどやご入店し、妙に安心。
なんだ、まだ7時半じゃないの。
男爵に誘われて、それではもう一軒。
ラーメンP助という店でね、頼まれてから餃子を包むんだヨ。
笑顔のおかみさんと、閑だと出掛ける大将がサスティナブルな味を
出し続けて、この店も数十年。
中小企業というけれど、中は少なく(意外に大きく)・小が殆ど。さらに
は企業じゃなくて家業もいっぱいですが、小さな単位で持続するビジ
ネスモデルやマーケットサイズは、実は豊かで未来があるのかも。
事業成長・拡大すべきと思う一方、恐竜時代の哺乳類のような存在
が大切だと感じる昨今です。
※画像は本文と関係ありません