弊社は通常の不動産管理業務も行っていますが、太白区中田にある旧家の所有する賃貸マンション(弊社が有効利用を企画)の管理やその他の土地の活用相談など、古くからお付き合いをさせて頂いているお客様がいます。
弊社で企画し管理まで行うという業務は口で言うほど簡単ではなく、会社の命運を左右しかねない責任有る業務なのです。「どのような土地でも収益物件を建てれば有効活用ができますよ。」等という、ハウスメーカーとは異なり、地元で起業する弊社のような小企業には、建てた後に計画通りの収益が達成できない場合は、すぐに信用問題となり二度と依頼されないばかりか、他の地権者にも影響が波及するからです。
幸いにも十数年前に建てた賃貸マンションは何とか計画通りに推移し、5年ほど前に別な用地にも賃貸マンションの計画を依頼され竣工し、現在に至っています。その間にも所有する他の土地の問題や相続対策等の問題など、いろいろな相談を受けています。今までお世話になったご当主は昨年93歳でご逝去なされました。その後相続を受けた新ご当主(長女)の方からも親しくさせて頂いておりますが、先日こんな相談を受けました。
ご自宅は2,000?(約600坪)の敷地の中にありますが、敷地には築80年以上も経過し長年居住されていないお母屋と旧ご当主のご自宅、長女夫婦のご自宅と三棟建っています。お母屋には先々代が山形の宮大工に頼んで造作した三間の立派な神棚があり、旧ご当主の時代から、「お母屋を解体したいが神棚をどうすればいいのか。」と相談を受けていました。神棚と言っても写真で判るように銅葺き屋根のそれは見事な神棚で、今造ろうと思えば普通の家が一軒建つほどの価値のある神棚なのです。
新ご当主からも「松本さん、どうすればいい?神棚を保存するために新たな建物を造るのも何だし・・・。欲しいところがあればタダで差し上げて大事にしてもらえばいいんだけど。」 「判りました。どうすれば一番いいか。大学の建築系の先生にも知り合いがいるので聞いてみます。」と答えましたが、物が物だけにどうすればいいのか・・・。
と言うわけで、大学の寺社建築系・民俗学系の関係者。博物館や古民家保存館など、もしお知り合いの方がいらっしゃればご連絡下さい。一度ご覧になればその凄さが判ります。但し解体運搬費用等は負担していただきますが。