先月、日本の手漉(てすき)和紙技術がユネスコの無形文化遺産に登録されました。紙を扱う仕事をしているので、和紙はとても好きですが、実際に仕事で扱う機会はそれほど多くありません。
最近は和紙に活版印刷で文字を印刷した名刺なども人気ですが、100枚で1万円以上しますので、和紙=高級というイメージが定着しているように思います。
先日岩手に旅行に行った際、和紙の手すき体験をしました。一関の東山和紙は平安時代末期に鎌倉勢に滅ぼされ奥州平泉の藤原勢の落人が、一関市東山町一帯に土着し、農耕の傍ら生活用品として作り始められたといわれ、約八百年余りの伝統が今も受け継がれています。
色のついた楮で和紙遊びをしましたが、歴史を感じながら紙の奥深さを感じたひと時でした。